ニュース 2015.11.18. 10:30

1次ラウンドグループBの4チームが4強 プレミア12の戦いぶりは?

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19日に韓国と準決勝で対戦する侍ジャパン[Getty Images]
 8日に開幕した「世界野球プレミア12」は準々決勝まで終了し、大会も残すところあとわずかになった。準決勝に進出を決めたのは、1次ラウンドでグループBに所属していた日本、アメリカ、韓国、メキシコの4チーム。この中から1チームが初代プレミア12王者となる。

 侍ジャパンは、今大会ここまで予選から1度も敗戦がない。特に筒香嘉智と中田翔の2人は打撃好調。16日のプエルトリコ戦で、負傷欠場した中村剛也に代わり4番出場した筒香は、先制タイムリーを放つなど今大会、打率.450、6打点をマークしている。筒香の後を打つ中田翔も打率.435、2本塁打13打点。中田は1次ラウンドで、5試合中3試合で殊勲打を放っており、この2人が侍ジャパンの打線を牽引している。

 不安点があるとすれば、この大会勝ちパターンが固定されていないリリーフ陣か。1次ラウンドのベネズエラ戦で2失点した松井裕樹を始め、増井浩俊、沢村拓一なども失点。チームで守護神を任されている投手たちが、不安定な投球を続けている。終盤の1点が勝負を分ける可能性があるために、調子の良いリリーフ陣の出来がカギを握りそうだ。

 準決勝で侍ジャパンと対戦する韓国は、高い攻撃力を誇る。1次ラウンドのベネズエラ戦とドミニカ戦では、2ケタ得点を挙げた。準々決勝のキューバ戦でも、13安打7得点を奪い勝利。その中でも、3番を打つキム・ヒョンスはキューバ戦でタイムリーを放つなど、今大会打率.320、9打点をマークと勝負強さを見せている。

 準々決勝のオランダ戦に勝利して、準決勝進出を決めたアメリカは、1次ラウンドはグループBで侍ジャパンと並び最多の31得点を挙げた。その一方で失点も24と多かった。ただ、準々決勝のオランダ戦では1失点に抑え勝利し、準決勝で対戦するメキシコとは、1次ラウンドで完封勝利している。打線は強力なだけに投手陣が安定すれば、メキシコに勝利する可能性は高そうだ。

 準決勝でアメリカと対戦するメキシコは、グループB・4位で決勝トーナメント進出。準々決勝ではグループA・全勝で1位通過したカナダとの対戦となったが、2点ビハインドの8回に相手のミスもあり3点を奪い逆転勝利。1次ラウンドで大敗を喫したアメリカ戦でも、ミラクルを見せたいところ。

 19日に東京ドームで侍ジャパン対韓国、20日にアメリカ対メキシコの準決勝が行われる。その勝者が21日に決勝戦へと進む。どこのチームが初優勝を手にするだろうか。

【準決勝進出4チームの成績】
●日本
【1次ラウンド成績】
1位 5勝0敗 31得点 14失点
【決勝トーナメント成績】
準々決勝:○9-3(対プエルトリコ)

●アメリカ
【1次ラウンド成績】
2位 3勝2敗 31得点 24失点
【決勝トーナメント成績】
準々決勝:○6-1(対オランダ)

●韓国
【1次ラウンド成績】
3位 3勝2敗 29得点 14失点
【決勝トーナメント成績】
準々決勝:○7-2(対キューバ)

●メキシコ
【1次ラウンド成績】
4位 2勝3敗 23得点 30失点
【決勝トーナメント成績】
準々決勝:○4-3(対カナダ)
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