海外FA権を行使し、メジャー挑戦を目指しているソフトバンクの松田宣浩。そんな松田の元へ、チームの後輩から“ライバル宣言”が飛び出した。

　発言の主は、今シーズン史上10人目の「トリプルスリー」を達成し、パ・リーグMVPにも輝いた今年の顔・柳田悠岐だ。

　1日、「スカパー！ドラマティック・サヨナラ賞」の表彰式に出席した柳田は、栄えある年間大賞を受賞。表彰式後のトークショーで来季への抱負を聞かれると、「賞は何個獲っても嬉しいので」とニヤリ。さらに「松田さんがよくサヨナラ賞を獲ってる印象があるので、松田さんだけには獲らせないように、僕が獲りたいと思います」と続けて会場の笑いを誘った。

　たしかに、松田といえばこの賞の常連。2009年に創設されて今年で7年目を迎えるが、そのうち年間大賞を2度獲得。2012年から始まった月間表彰の方でも2013年の3・4月と今年の3・4月に受賞した。

　しかし、ライバル宣言を受けた先輩は現在FA宣言中。自身の夢であるメジャー挑戦へ向けて、代理人と契約を結ぶなど準備を進めている。来シーズン「サヨナラ男」の座をかけた争いを繰り広げることができるのか、不透明な状況だ。

　ソフトバンクは本来であればFA選手の残留、いわゆる“宣言残留”は認めていないところを、松田の場合は特例で残留OKとしているが、果たしてどうなるか。今後の展開に注目が集まる。

スカパー！ドラマティック・サヨナラ賞

☆レギュラーシーズンを通じて最も劇的なサヨナラ本塁打、またはサヨナラ安打を放った選手を表彰。
・2007年からスタート。
・2012年からは月間表彰も。
・オリジナルトロフィーと賞金200万円が贈呈。

＜2015年・スカパー！サヨナラ賞＞
3・4月　セ：平田良介（中日）　パ：松田宣浩（ソフトバンク）
5月　セ：福留孝介（阪神）　パ：中川大志（楽天）
6月　セ：井端弘和（巨人）　パ：吉田裕太（ロッテ）
7月　セ：藤井淳志（中日）　パ：中村剛也（西武）
8月　セ：坂本勇人（巨人）　パ：柳田悠岐（ソフトバンク）
9月　セ：中村悠平（ヤクルト）　パ：レアード（日本ハム）

☆年間　セ：雄平（ヤクルト）　パ：柳田悠岐（ソフトバンク）