マリナーズと再契約を結んだ岩隈久志が現地時間18日（日本時間19日）、セーフコ・フィールドで会見を開き、「シアトルで戦う使命があると感じることができた」と晴れやかな表情を見せた。

　岩隈は合意に至っていた3年総額4500万ドル（約55億円）のドジャースとの交渉が、最終の身体検査後に破談。その後、再び手を差し伸べてくれたマリナーズと再契約を結んだ。

　契約は1年だが、一定の条件を満たせば17、18年と契約が自動延長されるオプション付き。最大では3年総額4500万ドル（約55億円）に膨らむと見られ、破談したドジャーズとの契約額に匹敵する。

　笑顔で再契約会見に臨んだ岩隈は、「来シーズンも期待に応えられるようなピッチングをしたい」と意欲的。かねてから「必要とされる場所でやれるのが一番」と語っており、「（破談後マリナーズが）真っ先に連絡をくれた。熱意を感じた」と残留理由を明かした。

　来季はジャイアンツからFA加入し、同学年の青木宣親ともチームメイトになる。岩隈は「ノリと一緒にプレーできてうれしい」と共闘を誓い、マリナーズでメジャー5年目を迎える。