来季からシアトル・マリナーズでプレーすることが決まった青木宣親が、現地時間3日(日本時間4日)にマリナーズの本拠地セーフコ・フィールドで入団会見を行った。
米メディアによると、年俸550万ドル(約6億7000万円)の1年契約で背番号は「8」。最大で150万ドル(約1億8000万円)の出来高が付き、2017年の契約は青木にも選択権がある形になっているという。
入団会見では自己紹介を終えた後、「シアトルには美味しいコーヒーを飲むために…(笑)それとワールドシリーズで勝つために来ました」とおどける余裕も見せた青木。来季でメジャー5年目にして早くも4球団目となる男にとって、入団会見はもう慣れたものだった。
注目された背番号は「8」番に決定。04年にヤクルトでプロのとしてのキャリアをスタートさせて以降、初めて背負う番号になる。
現在のチームでは、かつてイチローも背負った「51」が空き番号となっていたが、「つけられるような番号じゃない」と固辞した青木。“シアトルの51”の重さを理解しているからこその遠慮だった。
実は、マリナーズの背番号「51」は永久欠番になることがほぼ既定路線であるとされている。背景にあるのが、2人のレジェンドの存在だ。
1人目というのが、野球殿堂入りを果たしたランディ・ジョンソン氏。“ビッグ・ユニット”の愛称で親しまれた、メジャー最強の左腕投手だ。
ジョンソン氏は1989年の途中から1998年の途中までマリナーズでプレー。在籍した9年間の間で130勝を積み上げ、92年から95年にかけて4年連続でリーグ最多奪三振を記録。95年には18勝2敗、防御率2.48の成績でサイ・ヤング賞にも輝いている。
98年の途中からマリナーズを去って以降も、ダイヤモンドバックスで輝かしい功績を残したジョンソン氏。通算303勝166敗、防御率3.29。メジャー歴代2位となる4875奪三振という記録を残してキャリアを終えた。
そして今年、資格取得1年目ながら圧倒的な支持を集めて野球殿堂入り。誰もが認める“レジェンド”になった。
そんなジョンソン氏が背負っていた「51」を2001年に引き継いだのがイチローだ。
オリックス時代から背負った「51」をメジャーでも背負うというのは日本のファンからすれば違和感のないことであったが、前任の功績の大きさから「台無しにした」「侮辱している」などとアメリカでは批判の声も少なくなかった。
それでも、イチローはそんな雑音を自らの腕ですべて振り払った。
1年目から打率.350、8本塁打、69打点に56盗塁の大暴れでリーグMVPと新人王をW受賞すると、そこから10年連続で200安打以上を記録。2004年には262安打を放ってメジャーのシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新する大偉業も成し遂げた。
マリナーズに在籍した10年間ずっとオールスターにも選出され、イチローが守るセーフコ・フィールドのライトは「エリア51」の名前で広く親しまれるなど、球団の顔として活躍したイチロー。当初の批判の声はいつの間にか消え、今では「ランディ・ジョンソンと連名で永久欠番へ」という声に変わっていた。
現地では「51」の永久欠番制定はほぼ確実であると見られており、イチローの現役引退後にもすぐに発表されるのではないかと囁かれている。今回の青木の“遠慮”にはこういった背景があったのだ。
最終的には「娘が良いって言ったから」ということで初めて背負う「8」に決まった青木の背番号。新天地で新たな番号を背負い戦う青木宣親に期待したい。
[通算] 618試(4135回1/3)303勝166敗2セーブ 奪三4875 防3.29
イチロー
[通算] 2357試 率.314 本113 点738 安2935 盗498
米メディアによると、年俸550万ドル(約6億7000万円)の1年契約で背番号は「8」。最大で150万ドル(約1億8000万円)の出来高が付き、2017年の契約は青木にも選択権がある形になっているという。
入団会見では自己紹介を終えた後、「シアトルには美味しいコーヒーを飲むために…(笑)それとワールドシリーズで勝つために来ました」とおどける余裕も見せた青木。来季でメジャー5年目にして早くも4球団目となる男にとって、入団会見はもう慣れたものだった。
注目された背番号は「8」番に決定。04年にヤクルトでプロのとしてのキャリアをスタートさせて以降、初めて背負う番号になる。
現在のチームでは、かつてイチローも背負った「51」が空き番号となっていたが、「つけられるような番号じゃない」と固辞した青木。“シアトルの51”の重さを理解しているからこその遠慮だった。
実は、マリナーズの背番号「51」は永久欠番になることがほぼ既定路線であるとされている。背景にあるのが、2人のレジェンドの存在だ。
1人目というのが、野球殿堂入りを果たしたランディ・ジョンソン氏。“ビッグ・ユニット”の愛称で親しまれた、メジャー最強の左腕投手だ。
ジョンソン氏は1989年の途中から1998年の途中までマリナーズでプレー。在籍した9年間の間で130勝を積み上げ、92年から95年にかけて4年連続でリーグ最多奪三振を記録。95年には18勝2敗、防御率2.48の成績でサイ・ヤング賞にも輝いている。
98年の途中からマリナーズを去って以降も、ダイヤモンドバックスで輝かしい功績を残したジョンソン氏。通算303勝166敗、防御率3.29。メジャー歴代2位となる4875奪三振という記録を残してキャリアを終えた。
そして今年、資格取得1年目ながら圧倒的な支持を集めて野球殿堂入り。誰もが認める“レジェンド”になった。
そんなジョンソン氏が背負っていた「51」を2001年に引き継いだのがイチローだ。
オリックス時代から背負った「51」をメジャーでも背負うというのは日本のファンからすれば違和感のないことであったが、前任の功績の大きさから「台無しにした」「侮辱している」などとアメリカでは批判の声も少なくなかった。
それでも、イチローはそんな雑音を自らの腕ですべて振り払った。
1年目から打率.350、8本塁打、69打点に56盗塁の大暴れでリーグMVPと新人王をW受賞すると、そこから10年連続で200安打以上を記録。2004年には262安打を放ってメジャーのシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新する大偉業も成し遂げた。
マリナーズに在籍した10年間ずっとオールスターにも選出され、イチローが守るセーフコ・フィールドのライトは「エリア51」の名前で広く親しまれるなど、球団の顔として活躍したイチロー。当初の批判の声はいつの間にか消え、今では「ランディ・ジョンソンと連名で永久欠番へ」という声に変わっていた。
現地では「51」の永久欠番制定はほぼ確実であると見られており、イチローの現役引退後にもすぐに発表されるのではないかと囁かれている。今回の青木の“遠慮”にはこういった背景があったのだ。
最終的には「娘が良いって言ったから」ということで初めて背負う「8」に決まった青木の背番号。新天地で新たな番号を背負い戦う青木宣親に期待したい。
マリナーズの「51」
ランディ・ジョンソン[通算] 618試(4135回1/3)303勝166敗2セーブ 奪三4875 防3.29
イチロー
[通算] 2357試 率.314 本113 点738 安2935 盗498