ニュース 2015.12.19. 16:30

広島の三塁手はどうなる?ルナ加入でレギュラー争いは熾烈に…

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ルナとともに三塁のレギュラーを争う広島の堂林翔太(左)と梵英心(右) [BASEBALLKING]
 広島は18日、今季まで中日でプレーしていたエクトル・ルナの獲得を発表した。ルナは中日に入団した13年は規定打席不足ながら打率.350。14年は127試合に出場して打率.317、17本塁打73打点の成績を残し、三塁手のベストナインに選出された。今季は打率3割には届かなかったものの、リーグ4位の.292をマーク。日本での実力は十分で、三塁のレギュラー候補筆頭になりそうだ。

 ただ、生え抜きの選手たちは黙っていないだろう。膝の負担を軽減させるために遊撃手から本格的に三塁手に転向した梵英心は今季、96試合に出場して、打率.237と不本意な1年に終わった。9月以降は打撃不振で、ベンチを温める日々が続いていたことを考えると、来季に懸ける想いは強いはず。

 2012年に全144試合に出場し、将来を嘱望された堂林翔太もレギュラー奪取を目指す。我慢強く起用し続けた野村謙二郎監督が退任した今季は、二軍生活が長く、一軍出場数はわずかに33試合。本塁打は1本も放つことができず、悔しいシーズンとなった。堂林は秋季キャンプで、打撃フォーム改造に着手。勝負の7年目に向けて、生まれ変わろうとしている。

 さらに、代打で存在感を見せた小窪哲也、来季プロ9年目を迎える安部友裕などもいる。三塁のレギュラーを目指す候補者たちの争いが高くなれば、ルナは一塁で起用するという選択肢も十分考えられる。そうなると、一塁手のレギュラーを務めた新井貴浩も安泰ではなくなる。ルナが加入したことで、レギュラーを目指す選手たちの争いは今季以上に激しくなっていきそうだ。
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