ロサンゼルス・ドジャースは現地時間の7日(日本時間8日)、広島からポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指していた前田健太の入団を発表。契約は8年で、背番号は「18」に決定した。
『MLB.com』などの現地メディアによると、契約の総額は2500万ドル(約29億5000万円)。年換算するとおよそ3億7000万程度と“格安”な印象も受けるが、最大で1億600万ドル(約125億円)程度の出来高が付いているため、活躍すればするほど金額は増えていく仕組みとなっている。
なお、出来高に関わる項目に関して、『AP通信』は「開幕ローテ入り」や「先発数」、「投球イニング」などが主になると報じており、数字的には「先発32試合」と「200イニング」が最大の目標になるとしている。
ドジャースはナ・リーグ西地区に所属。このところ3年連続で地区優勝を成し遂げているナ・リーグ屈指の強豪チームだ。
ただし、ワールドシリーズ制覇というと1988年を最後に遠ざかっており、2010年以降で3度のワールドチャンピオンに輝いた同地区のライバル・ジャイアンツに遅れをとる格好となっている。
チームは昨年まで5年間指揮を執ったドン・マッティングリー監督と決別。今シーズンからは球団史上初の日系人監督となる沖縄出身デーブ・ロバーツが監督に就任した。新たな体制で28年ぶりの世界一を目指す。
ところがこのオフ、チームに激震が走る。クレイトン・カーショーとともに先発の柱として活躍したザック・グリンキーがダイヤモンドバックスへ移籍。この3年間で51勝15敗、ひとりで36もの貯金を積み上げた右腕がチームを離れることになった。
ストーブリーグの出足も遅れ、一時は獲得を決めていた岩隈久志はメディカルチェックまで行った末に破談に。トレードでの獲得合意が伝えられていたメジャー最速守護神アロルディス・チャプマンも選手個人の問題により交渉が中止となるなど、思うような補強を行うことができていなかった。
グリンキーが抜けた先発陣で獲得したのは、左腕のスコット・カズミアーと前田健太の2枚。これに大黒柱のカーショーと、2年連続2ケタ勝利を記録する24歳アレックス・ウッド、昨年10勝を挙げたブレッド・アンダーソン、さらに肩の故障で昨シーズンは全休となった柳賢振らでローテーションを争うことになる。
実績十分の投手から若き期待の投手まで揃う豊富なラインナップであるが、そんな中でも前田健太にしかない光る武器がひとつ存在している。「右手で投げられる」という点だ。
なんと上述の投手たちは、全員がサウスポー。というわけで、前田健太は貴重な右腕として重宝される可能性が高いのだ。
メディカルチェックでは肘や肩の不安も指摘されたが、「不安はない」と言い切る前田。ドジャースのアンドリュー・フリードマン社長も「MLBで成功するために必要な物を持っている」と新天地での活躍に太鼓判を押した。
かつては野茂英雄や石井一久、黒田博樹といった日本人投手たちが大活躍したドジャースというチームで、前田健太はどんな投球を見せてくれるのか。新シーズンの開幕がいまから楽しみだ。
生年月日:1988年4月11日(28歳)
身長/体重:182センチ/81キロ
投打:右投右打
経歴:PL学園高-広島(06年・高D1)
[昨季成績] 29試(206回1/3) 15勝8敗 奪三175 防2.09
[NPB通算] 218試(1509回2/3) 97勝67敗 奪三1233 防2.39
☆沢村賞 2回(2010・2015)
☆最多勝 2回(2010・2015)
☆最優秀防御率 3回(2010・2012・2013)
☆最多奪三振 2回(2010・2011)
☆最高勝率 1回(2010)
『MLB.com』などの現地メディアによると、契約の総額は2500万ドル(約29億5000万円)。年換算するとおよそ3億7000万程度と“格安”な印象も受けるが、最大で1億600万ドル(約125億円)程度の出来高が付いているため、活躍すればするほど金額は増えていく仕組みとなっている。
なお、出来高に関わる項目に関して、『AP通信』は「開幕ローテ入り」や「先発数」、「投球イニング」などが主になると報じており、数字的には「先発32試合」と「200イニング」が最大の目標になるとしている。
ドジャースはナ・リーグ西地区に所属。このところ3年連続で地区優勝を成し遂げているナ・リーグ屈指の強豪チームだ。
ただし、ワールドシリーズ制覇というと1988年を最後に遠ざかっており、2010年以降で3度のワールドチャンピオンに輝いた同地区のライバル・ジャイアンツに遅れをとる格好となっている。
チームは昨年まで5年間指揮を執ったドン・マッティングリー監督と決別。今シーズンからは球団史上初の日系人監督となる沖縄出身デーブ・ロバーツが監督に就任した。新たな体制で28年ぶりの世界一を目指す。
ところがこのオフ、チームに激震が走る。クレイトン・カーショーとともに先発の柱として活躍したザック・グリンキーがダイヤモンドバックスへ移籍。この3年間で51勝15敗、ひとりで36もの貯金を積み上げた右腕がチームを離れることになった。
ストーブリーグの出足も遅れ、一時は獲得を決めていた岩隈久志はメディカルチェックまで行った末に破談に。トレードでの獲得合意が伝えられていたメジャー最速守護神アロルディス・チャプマンも選手個人の問題により交渉が中止となるなど、思うような補強を行うことができていなかった。
グリンキーが抜けた先発陣で獲得したのは、左腕のスコット・カズミアーと前田健太の2枚。これに大黒柱のカーショーと、2年連続2ケタ勝利を記録する24歳アレックス・ウッド、昨年10勝を挙げたブレッド・アンダーソン、さらに肩の故障で昨シーズンは全休となった柳賢振らでローテーションを争うことになる。
実績十分の投手から若き期待の投手まで揃う豊富なラインナップであるが、そんな中でも前田健太にしかない光る武器がひとつ存在している。「右手で投げられる」という点だ。
なんと上述の投手たちは、全員がサウスポー。というわけで、前田健太は貴重な右腕として重宝される可能性が高いのだ。
メディカルチェックでは肘や肩の不安も指摘されたが、「不安はない」と言い切る前田。ドジャースのアンドリュー・フリードマン社長も「MLBで成功するために必要な物を持っている」と新天地での活躍に太鼓判を押した。
かつては野茂英雄や石井一久、黒田博樹といった日本人投手たちが大活躍したドジャースというチームで、前田健太はどんな投球を見せてくれるのか。新シーズンの開幕がいまから楽しみだ。
前田健太
生年月日:1988年4月11日(28歳)
身長/体重:182センチ/81キロ
投打:右投右打
経歴:PL学園高-広島(06年・高D1)
[昨季成績] 29試(206回1/3) 15勝8敗 奪三175 防2.09
[NPB通算] 218試(1509回2/3) 97勝67敗 奪三1233 防2.39
☆沢村賞 2回(2010・2015)
☆最多勝 2回(2010・2015)
☆最優秀防御率 3回(2010・2012・2013)
☆最多奪三振 2回(2010・2011)
☆最高勝率 1回(2010)