日本時間8日の朝、前田健太のドジャース入団が発表された。

　かねてからメジャーへの憧れを口にしていた男が、ついに夢へのスタートラインに立った。

　PL学園高から2006年の高校生ドラフト1巡目で広島に入団した前田。2年目の2008年に8勝を挙げて頭角を現すと、昨年までの8年間で97勝の白星を積み上げた。

　このオフに行なわれた国際大会「プレミア12」では、エースとして世界の強豪を相手に快投を披露。日本を代表する投手となった男は、育ててくれた球団とファンの期待を背負い、海の向こうへと旅立つ。

　これまでも多くの日本人がメジャーでのデビューを果たしてきたが、中でも多いのがPL学園の出身者。前田がこのまま無事にメジャーデビューを果たすと、松井稼頭央、桑田真澄、福留孝介に次いで4人目のことになる。

　高校や大学、社会人を合わせても、4人のメジャーリーガーを輩出した機関はこれまでにない。3人で並んでいた早稲田大、東北高を抜いて単独トップとなる。

　ここ最近は廃部の危機に追い込まれるなど、寂しい話題が続いているPL学園ではあるが、今でも卒業生たちは「西の名門」のプライドを守り続けている。

　今後は誰が海を渡るのかとともに、「どこ出身」の選手が海を渡るのかというのもオフのたのしみとなりそうだ。

メジャーリーガーを複数人輩出している学校・チーム

＜4人＞
・PL学園高（桑田、福留、松井稼、前田）

＜3人＞
・早稲田大（青木、小宮山、和田）
・東北高（斎藤隆、佐々木、ダルビッシュ）

＜2人＞
・東北福祉大（斎藤隆、佐々木）
・東海大仰星高（上原、建山）
・大阪体育大（上原、村田）
・上宮高（黒田、薮田）
・横浜高（高橋建、松坂）

日本人メジャーリーガーの出身校、経歴

＜投手＞
石井一久
・東京学館浦安高

五十嵐亮太
・敬愛学園高

井川慶
・水戸商業高

伊良部秀輝
・尽誠学園高

岩隈久志
・堀越高

大家友和
・京都成章高

岡島秀樹
・東山高

柏田貴史
・八千代工業高

木田優夫
・日大明誠高

桑田真澄
・PL学園高

田中将大
・駒大苫小牧高

ダルビッシュ有
・東北高

福盛和男
・都城高

藤川球児
・高知商業高

松坂大輔
・横浜高

村上雅則
・法政二高

吉井理人
・箕島高

マック鈴木
・滝川二高（中退）

上原浩治
・東海大仰星高－大阪体育大

川上憲伸
・徳島商業高－明治大

黒田博樹
・上宮高－専修大

小宮山悟
・芝浦工業大柏高－早稲田大

斎藤隆
・東北高－東北福祉大

佐々木主浩
・東北高－東北福祉大

高津臣吾
・広島工業高－亜細亜大

多田野数人
・横浜松蔭高－立教大

長谷川滋利
・東洋大姫路－立命館大

村田透
・大体大浪商高－大阪体育大

和田毅
・浜田高－早稲田大

田沢純一
・横浜商大高－新日本石油ENEOS

野村貴仁
・高岡高宇佐美分校－三菱重工三原

野茂英雄
・成城工業高－新日本製鉄堺

薮田和彦
・上宮高－新日本製鉄広畑

大塚晶則
・横芝敬愛高－東海大－日本通運

小林雅英
・都留高－日本体育大－東京ガス

高橋建
・横浜高－拓殖大－トヨタ自動車

高橋尚成
・修徳高－駒沢大－東芝

建山義紀
・東海大仰星高－甲賀総合科学専門学校－松下電器

藪恵壹
・新宮高－東京経済大－朝日生命


＜捕手＞
城島健司
・別府大付高


＜内野手＞
岩村明憲
・宇和島東高

川崎宗則
・鹿児島工業高

田中賢介
・東福岡高

中村紀洋
・渋谷高

西岡剛
・大阪桐蔭高

松井稼頭央
・PL学園高

井口資仁
・国学院久我山高－青山学院大


＜外野手＞
イチロー
・愛工大名電高

新庄剛志
・西日本短大付高

松井秀喜
・星稜高

青木宣親
・日向高－早稲田大

田口壮
・西宮北高－関西学院大

福留孝介
・PL学園高－日本生命

※メジャーでの出場歴がある選手に限る