内角攻めが光った先発の今永
DeNAのドラフト1位・今永昇太投手と同2位・熊原健人投手が17日、韓国・起亜と練習試合でそれぞれ実戦デビューを果たした。
今永は初回、先頭打者に粘られ四球で歩かせるも、一死一塁から3番打者を二ゴロ併殺に打ち取った。初回は変化球の制球に苦しみ直球中心だったが、2回以降は修正力を発揮。チェンジアップ、カーブが決まり始め、2回は簡単に三者凡退。3回は先頭打者に三塁線突破の二塁打を許したが、後続を強気の内角攻めで退け、起亜打線に得点を許さなかった。
期待の左腕は3回48球を投げ、1安打1四球無失点の好投。走者を背負っても慌てることなく、実戦に強いところをアピールした。
熊原は今永に代わり、4回から登板。こちらは先頭打者にいきなりヒットを浴びると、続く3番金の打席で二盗を許した。その金にセンターへの適時打を許すと、続く打者にも追い込んでからの変化球を右中間へ運ばれ2失点目。その後も内野ゴロの間に3点目を失い、この回だけで2つの二盗を許した。
5回もマウンドに上がった熊原だが、先頭打者に投じた初球が反則投球とみなされボール判定。続く2球目をセンター前へ弾き返され、送りバントで再び得点圏に走者を背負ったが、この回は後続打者を落ち着いて退けた。
熊原は2回34球を投げ、4安打1四球1奪三振の内容で3失点。今永とは対照的に走者を背負った場面で課題を残し、悔しい実戦初マウンドとなった。