ニュース 2016.02.19. 17:00

チームを支える名脇役…忘れちゃいけない“縁の下の力持ち”

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昨季は左のワンポイントとして活躍したヤクルトの久古健太郎
 山田哲人(ヤクルト)、大谷翔平(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)など、スポットライトを当てられるのはチームの顔と呼ばれる選手が多い。しかし、彼らのように大きな注目は浴びないものの、地味でありながらチームに欠かせない存在感を放つ選手がいる。

 日本ハムの谷元圭介がその一人だ。谷元はリリーフを任されているが、役割は明確に決まっていない。序盤から点の取り合いとなった15年7月11日の西武戦では、2点リードの5回からマウンドに上がり、2イニングを1安打無失点に抑え、試合を立て直すロングリリーフの役目を見事にこなした。

 また、7月7日のロッテ戦では3点リードの7回途中からマウンドに上がり、勝ち試合のセットアッパーを務めている。リリーフでも勝ちパターン、ビハインドゲームで登板する投手に分けられるが、谷元は1人で両方をこなすことができる。注目されることは少ないが、チームにとっては“勝利”を呼び込むために、必要なピースといえそうだ。

 主に左のワンポイントで、リーグ優勝に貢献したヤクルトの久古健太郎もそうだ。日本シリーズでは、トリプルスリーを達成した左の柳田をきっちり仕留め、シーズン中には福留孝介(阪神)、阿部慎之助(巨人)、筒香嘉智(DeNA)といった各球団の主力左打者を無安打に抑えた。今季はバーネット、ロマンの2人が抜け、左打者だけでなく、右打者を抑えることも求められる。

 一方野手では、ソフトバンクの明石健志が当てはまる。昨年は本多雄一が故障離脱した後、二塁でスタメン出場し、李大浩(前ソフトバンク)が指名打者、中村晃が右翼で先発する際は、一塁で出場。日本シリーズでは、第3戦に本塁打を放つなど、5試合に出場して、打率.438、1本塁打、3打点、3盗塁で優秀選手賞に選ばれている。

 その他にも、楽天の戸村健次、日本ハムの杉谷拳士、西武の渡辺直人、巨人の脇谷亮太などがいる。今季も“縁の下の力持ち”として、チームに欠かせない活躍ができるか注目だ。

【谷元、久古、明石の昨季成績】
谷元圭介(日本ハム)
61試 4勝2敗 防3.18

久古健太郎(ヤクルト)
38試 0勝0敗 防2.55

明石健志(ソフトバンク)
115試 率.263 本3 点30

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