ロッテのドラフト1位ルーキーの平沢大河が2日、ロッテ浦和球場で行われたイースタン春季教育リーグ・ヤクルト戦に「2番・遊撃」でスタメン出場。09年に最多勝のタイトルを獲得したことのある館山昌平からヒットを放つなど猛打賞の活躍を見せた。

　キャンプは一軍で過ごした平沢だが、2月28日に行われた母校・仙台育英の卒業式に出席。「卒業式で一度仙台に行って、気持ち的にリセットして試合に臨むことが出来ました」というルーキーは、実戦経験を積むため二軍で調整を行うことになった。

　館山と対戦した2回二死の第2打席は、簡単に2ストライクと追い込まれたが、3球目のストレートを右中間に破る二塁打を放ち出塁。実績のある右腕から放ったヒットにスタンドのファンも喜んだ。

　7回無死一塁で迎えた第4打席では、2番手の田川賢吾からセンターの頭を越える二塁打。さらに、8回二死一塁の第5打席では、センター前ヒット。6日ぶりの実戦で、いきなり3安打をマークした。

　第3打席こそセンターフライに打ち取られたが、初回の第1打席では、立ち上がり制球に苦しむ館山のボールをしっかりと見極め四球を選ぶなど、選球眼の良さも見せている。

　平沢はこの試合を振り返り、「（猛打賞という結果に）すごくうれしいです。打つことが出来て良かったです。実績ある人から打てて、自信になります」とコメント。

　さらに、試合後には、2年目の香月一也と一緒に特守。平沢が遊撃、香月一也が三塁のポジションに入りノックを受け、お互いに「ナイスキャッチ」、「今のは捕れる」など声をかけあいながら約40分間汗を流した。

　平沢は、今後教育リーグで実戦を積んだ後、3月8日の日本ハム戦で一軍に最合流する予定となっている。