オープン戦で一際輝く男
メジャーリーグも開幕まで20日を切り、いよいよ“球春到来”ムードが高まってきた。
オープン戦真っ只中のアメリカで、いま最もアツい男といえば、フィリーズのマイケル・フランコで間違いない。
ドミニカ出身、23歳の内野手。実質1年目の昨シーズン、80試合で14本の本塁打を放って頭角を現した右のスラッガーは、ここまでのオープン戦で13試合に出場し、打率.324、7本塁打、17打点の大暴れ。驚異的な活躍を見せている。
オープン戦の個人成績を見ても、本塁打7というのは2位に4本差、打点17も2位に7点差をつける独走状態。今すぐにでも開幕を迎えたいというのが本音であろう。
2014年にメジャーデビューを果たしたフランコ。16試合の出場で打率.179とメジャーの壁にぶつかった。それでも、2015年の5月に再びメジャーへ昇格すると、3試合目のダイヤモンドバックス戦でメジャー初本塁打。6月には月間8本塁打を放ってナ・リーグの月間最優秀新人にも輝いた。
勢いに乗った男は弱冠22歳でクリーンナップに座るなど、ブレイクの気配を漂わせたものの、現地時間8月11日のダイヤモンドバックス戦で死球を受け、そのまま負傷交代。骨折が判明し、戦線離脱を余儀なくされた。
自信と悔しさを得た一年を終え、迎えた2016年。経験を糧に大きくなった23歳は、開幕を待ちきれないと言わんばかりに打ちまくっている。
低迷が続くチームの希望の星として、期待を一身に受けるフィリーズの背番号7から目が離せない。
▼ マイケル・フランコ
生年月日:1992年8月26日生(23歳)
出身:ドミニカ共和国
ポジション:内野手
投打:右投右打
[MLB通算] 96試 率.264 本14 点55 出塁率.321 長打率.453 OPS.773
[オープン] 13試 率. 324 本7 点17 出塁率.375 長打率.892 OPS1.267