先発の十亀は7回途中1失点
西武は19日、DeNAとオープン戦(西武プリンス)を行い、1-1で引き分けた。西武はこれで本拠地での今季オープン戦が終了。20日からは東京ドームで巨人との2連戦を戦い、本拠地での開幕戦(対オリックス)に備える。
この日は開幕2戦目の先発が予想される十亀が、6回1/3を5安打1失点と粘投。4四球を与えるなど毎回走者を背負う内容だったが、右腕は「バランスも良かったし、やりたいことはできた」とオープン戦最終登板を振り返った。
昨季11勝の勝ち頭がしっかりと101球を投げ終え、田辺監督も「(今年も)やってくれるでしょう」と納得の表情。昨季は開幕時不在だったエースの岸、開幕投手内定の菊池も順調に調整を重ねており、指揮官は「(二人は)ローテーションの中心。今年はフルシーズン働いてもらいたい」と期待を寄せた。
打撃陣はこの試合、1番秋山、2番栗山、4番中村、5番浅村の主力勢は1打席のみで交代。その影響もあってかチーム全体で3安打1得点に封じられたが、指揮官はキャンプ、これまでのオープン戦を通じて「レギュラー組は非常にいい調整を行ってきた」と手応えを口にした。
積年の課題でもある遊撃と右翼のレギュラーについては「結果を見たらショート外崎、ライト坂田。オープン戦からいい働きをしているので、この二人がスタメンに名を連ねてくると思います」と明言した。
近年は開幕前の故障者が多かったが、今年は主力選手の離脱者はいまのところゼロ。バンヘッケン、C.C.リーら新戦力もフィットしており、現状を語る田辺監督の表情にも充実感が漂っていた。