12日開幕!イースタンの注目株は西武の若き左腕
ペナントレースの開幕に先立ち、3月12日(土)にイースタン・リーグが、同15日(火)にはウエスタン・リーグが幕を開ける。今年はどれほどの選手がファームから一軍の門を叩き、そのチャンスを手にすることができるのだろうか――。
左腕不足という問題を抱える西武にあって、期待を寄せられているのが高卒4年目の佐藤勇だ。
昨年まで二軍監督を務め、入団当時から見守ってきた潮崎哲也ヘッド兼投手コーチは、佐藤自身も「目標」と語る東北出身の“先輩”菊池雄星のようなフォームから繰り出されるキレのある直球を高く評価している。
昨シーズン、イースタンでは88イニングを投げてリーグワーストの与四死球「84」を記録。課題多き3年目を終えた左腕はシーズンオフに一念発起して菊池の下での合同トレーニングを願い出る。
すると、今キャンプでは初のA班スタートをつかみ、紅白戦や対外試合でも結果を残した。
日本一打線を相手に掴んだ自信と手応え
そして迎えた2月28日、宮崎県のアイビースタジアムで行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」のソフトバンク戦に先発した佐藤は、日本一の打線を相手に粘り強い投球を披露。江川智晃に2ランを浴びたものの、昨年のリーグMVP・柳田悠岐から2つの三振を奪うなど、4回を投げて3安打2失点と好投。
佐藤は試合後、「コースにキレの良いボールを投げれば、どんなに強い打線でも抑えられるということが勉強になりました」と自信を深め、田辺徳雄監督も「ナイスピッチングだった」と評価。「今後は下のゲームで投げさせ、先発でやっていく」と語り、菊池に続く先発左腕としての台頭に期待を寄せた。
ソフトバンク戦の好投から1週間。3月6日に鎌ヶ谷で行われた春季教育リーグの日本ハム戦に先発。初回に3安打2四球で3点を失ってしまうが、最終的には6回を95球、8安打、3四球でまとめ、失点も初回の3点のみにとどめるなど、試合を立て直すことに成功した。
先発ローテーション入りが期待される新外国人左腕・バンヘッケンは今年で37歳。先日は広島とのオープン戦に登板して4回を1失点に抑えたものの、5四球と不安を残しているだけに、佐藤のさらなる成長と飛躍に期待がかかる。
【イースタン・リーグ開幕戦】
▼ 3月12日(土)
西武 - 日本ハム
<西武第二 13時>
巨人 - ヤクルト
<ジャイアンツ 13時>
DeNA - ロッテ
<横須賀 13時>
【ウエスタン・リーグ開幕戦】
▼ 3月15日(火)
阪神 - 中日
<鳴尾浜 12時30分>
広島 - オリックス
<由宇 12時30分>