開幕から2試合連続V打
中日のビシエドの3試合連続本塁打の話題に隠れがちだが、同じキューバ出身ロッテのアルフレド・デスパイネも、開幕ダッシュに大きく貢献した。
開幕戦となった日本ハム戦では「変化球を狙っていた」と、先発大谷翔平の甘く入ったフォークボールを打ち返す先制打を放ち、開幕戦でお立ち台に立った。昨年、大谷はデスパイネに対して変化球を多用、この教訓を生かし、デスパイネは“狙い打ち”したわけだ。
そして26日の2戦目は、日本ハムにリードされる苦しい展開だったが、今度は日本ハム鍵谷のスライダーを見事にとらえ、勝ち越しとなるV打を放った。デスパイネは、開幕から2試合連続のお立ち台。満員のファンの声援を気持ちよさそうに浴びていた。
デスパイネにとっては勝負の年となる。今年で来日3年目のシーズン。昨年は103試合に出場し打率.258、18本塁打。まあまあともいえる数字を残したが、来日前に参加していたキューバ国内リーグ含め、2004年から2014年まで試合数は違うとはいえ、打率3 割を下回ったことがないアベレージヒッターなのだ。
昨年の.258は、自己最低の打率であり、過去が物語るように、まだまだ日本でその実力を発揮していないことになる。
特筆すべきは2011年のキューバ国内リーグで、年間87試合を戦い36本塁打105打点の成績を残していることだ。日本では2014年に12本、昨年は18本と目立たないが、30本は打てるだけのパワーと身体能力を兼ね備えているのは間違いない。
新外国人のナバーロが開幕から4週間の出場停止で、しばらくは戻ってこない。その間は、デスパイネが打線の中心になることだろう。ナバーロが戻ってきたとき、今年のロッテファンが最も見たかったであろう、デスパイネ・ナバーロのアベック競弾が実現する。