これぞ本当の“グラブトス”?公式サイトでも特集
現地時間5月4日、ピッツバーグはPNCパークで行われたパイレーツ-カブスの一戦で、カブスのエース左腕ジョン・レスターが見せた“あるプレー”が話題になっている。
そのプレーは2回裏、先頭のセルベリがピッチャー返しの当たりを放つと、低く速いゴロにレスターが好反応を見せてキャッチ。ところが、ボールはグラブに挟まったまま抜けず、レスターは猛然と一塁ベース方向へと走り、グラブを外してそのままトス。これを一塁手のリゾがミットを外して両手でしっかりと受け取り、投手ゴロが成立した。
実はこのプレー、1年前にも同じことがあった。現地時間2015年の4月19日、パドレス戦に先発したレスターは同じようにピッチャー返しのゴロに反応して好捕。この時は一塁に走者がいたため振り返って二塁へ投げようとするも、ここでボールがグラブから外れないことに気が付き、一塁方向へと猛ダッシュ。そのまま勢いでグラブをトスし、一塁手のリゾが受け取って投手ゴロが成立した。
カブスといえば先日、エースのジェーク・アリエッタが2年連続でノーヒットノーランを達成したことで大いに沸いたが、今度は左腕エースの方が“2年連続”を達成。この珍事はMLB公式サイトでも取り上げられるなど、盛り上がりを見せている。
すぐに無理だと気づいてトスに向かえるレスターの判断力もさることながら、一塁手のリゾも毎回ミットを脱ぎ捨てて飛んでくるグラブを両手でしっかりと受け取っているという点も見事。なかなかお目にかかれるものではないが、レスターの登板試合では期待したい珍プレーとなりそうだ。
なお、試合の方はレスターが6回途中無失点に抑える好投を見せ、6-2でカブスが勝利。ナ・リーグ中地区の首位攻防戦を敵地でスイープした。