今季、日本野球機構(NPB)が面白い賞を設けた。コミッショナー表彰となる、その名もスピードアップ賞(仮称)。この賞は、レギュラーシーズンにおいて、試合をスピーディーに進めたチーム及び選手個人を対象とした賞で、平均試合時間(9回)の最も短いチーム、平均投球間隔(無走者時)が最も短い投手、相手投手の平均投球間隔が最も短い打者に与えられるものだという。試合時間の短縮、そしてよりスピーディーな試合展開を…という目的で設けられた賞となる。
投球間隔が長い投手は、試合時間を長くする要因の1つ。高校野球とプロ野球を比べると、その違いは歴然。攻守交代で、猛ダッシュで守備位置に着く高校野球、投手も捕手からの返球後、あまり時間を置かずに投球する。試合展開もスピーディーで、見ていてすがすがしい。
しかし、プロ野球はと言うと、高校野球に比べ、すべての動作が“遅い”のは一目瞭然。もちろん、そこには色々な要素があるのだが、高校野球のように守備交代時にマウンドまでダッシュする投手は少ないのも、投球間隔の時間が長いのも事実。
この問題を提起し、今季から賞に結び付けた。ちなみに現在までの成績は以下の通り。
【パ・リーグ投手】
1位 8.2秒 牧田和久(西武)
2位 9.9秒 小石博孝(西武)
3位 10.8秒 南昌輝(ロッテ)
4位 10.8秒 メンドーサ(日本ハム)
5位 10.9秒 バース(日本ハム)
【セ・リーグ投手】
1位 10.3秒 高木勇人(巨人)
2位 10.7秒 ネイラー(中日)
3位 11.1秒 ジョンソン(広島)
4位 11.4秒 メッセンジャー(阪神)
5位 11.4秒 田口麗斗(巨人)
セ・リーグでは高木勇人(巨人)、パ・リーグでは牧田和久(西武)が“スピーディー王”だ。確かに2人の投球を見ると、他の投手よりもテンポよく、どんどん投球するイメージがある。投球間隔を短くすることにより、相手打者に考える時間を与えないという利点がある。
一方投球間隔が長い選手の利点は、打者により多くのことを考えさせることができ、打者のタイミングをずらすこともできる。よく、打者が打席で、なかなか投球動作に入らない投手に対して、審判に合図を送り、打席を外す場面があるが、まさにこのシーンがこれに当てはまる。
ただ、投球動作時間を念頭に置いて投球している投手はいないだろう。野球界全体として考えれば、試合がスピーディーになれば、より野球の醍醐味が味わえる。さらにナイターでは、ファンの帰宅時間も早まるし、やはり試合時間短縮の意味は大きい。はたして今季のスピーディー王は誰になるのだろうか。
投球間隔が長い投手は、試合時間を長くする要因の1つ。高校野球とプロ野球を比べると、その違いは歴然。攻守交代で、猛ダッシュで守備位置に着く高校野球、投手も捕手からの返球後、あまり時間を置かずに投球する。試合展開もスピーディーで、見ていてすがすがしい。
しかし、プロ野球はと言うと、高校野球に比べ、すべての動作が“遅い”のは一目瞭然。もちろん、そこには色々な要素があるのだが、高校野球のように守備交代時にマウンドまでダッシュする投手は少ないのも、投球間隔の時間が長いのも事実。
この問題を提起し、今季から賞に結び付けた。ちなみに現在までの成績は以下の通り。
【パ・リーグ投手】
1位 8.2秒 牧田和久(西武)
2位 9.9秒 小石博孝(西武)
3位 10.8秒 南昌輝(ロッテ)
4位 10.8秒 メンドーサ(日本ハム)
5位 10.9秒 バース(日本ハム)
【セ・リーグ投手】
1位 10.3秒 高木勇人(巨人)
2位 10.7秒 ネイラー(中日)
3位 11.1秒 ジョンソン(広島)
4位 11.4秒 メッセンジャー(阪神)
5位 11.4秒 田口麗斗(巨人)
セ・リーグでは高木勇人(巨人)、パ・リーグでは牧田和久(西武)が“スピーディー王”だ。確かに2人の投球を見ると、他の投手よりもテンポよく、どんどん投球するイメージがある。投球間隔を短くすることにより、相手打者に考える時間を与えないという利点がある。
一方投球間隔が長い選手の利点は、打者により多くのことを考えさせることができ、打者のタイミングをずらすこともできる。よく、打者が打席で、なかなか投球動作に入らない投手に対して、審判に合図を送り、打席を外す場面があるが、まさにこのシーンがこれに当てはまる。
ただ、投球動作時間を念頭に置いて投球している投手はいないだろう。野球界全体として考えれば、試合がスピーディーになれば、より野球の醍醐味が味わえる。さらにナイターでは、ファンの帰宅時間も早まるし、やはり試合時間短縮の意味は大きい。はたして今季のスピーディー王は誰になるのだろうか。