ニュース 2016.06.01. 22:10

阪神・青柳、初登板初先発で初白星 5四死球も「次につながる」5回1失点

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プロ初登板勝利を挙げ、ウイニングボールを手にポーズをとる阪神・青柳=コボスタ宮城 (C)KYODO NEWS IMAGES
● 楽天 3 - 5 阪神 ○
<2回戦・コボスタ宮城>

 阪神のドラフト5位のルーキー・青柳晃洋が、プロ初勝利をマーク。制球が乱れ5四死球を与えたが、初登板初先発で5回を1失点にまとめた。

 青柳は変則的な右サイドハンドで、若手が多く並んだ楽天打線を翻弄。初回は四球と盗塁などで一死三塁のピンチを作ったが、3番茂木、4番ウィーラーをいずれも遊ゴロに仕留めた。

 1-0の3回は、一死から3連続四死球を与え満塁。しかし、このピンチでも決定打を許さず、序盤の3イニングを無失点で乗り切った。4-0の4回に、9番オコエに中前適時二塁打を許したが、続くピンチをピシャリ。青柳は4盗塁を許すなどセットでの投球に課題を残したが、勝利投手の権利を持って降板した。

 阪神は6回以降、安藤、高橋、ドリス、藤川が1イニングずつ救援登板。7回に高橋が2点を返され、9回は藤川が二死一、三塁のピンチを招いたが、何とかリードを守り切り2セーブ目(2勝3敗)を手にした。

 ヒーローインタビューに応じた青柳は、ウイニングボールを手に笑顔。前日に先発を言い渡されたという右腕は「準備は常にしていた。気持ちの整理だけして、落ち着いてマウンド上がれた。四死球が多かったが、安打が少なく(ストライク)ゾーンで勝負できた。次につながると思う」と初登板を振り返った。

 打線は2回、6番原口の併殺打の間に先制。4回にはスタメン起用の5番狩野が1号3ランを放つと、7回には2番大和が貴重な5点目を叩きだした。

 阪神は連敗を阻止し、これで再び勝率5割。超変革を掲げるチームに、またしても新たなヒーロー候補が誕生した。
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