今年は候補が2人も!期待高まる“11球団制覇”
交流戦最後のカードとなる今日からの3連戦。神宮球場で行われるヤクルト-西武の一戦でひそかに注目が集まっているのが、「同一シーズン11球団本塁打」に期待がかかる2人の直接対決だ。
その2人とは、ヤクルトの山田哲人と西武のエルネスト・メヒア。セ・パ各リーグのホームラン王争いを引っ張る2人は、今シーズンここまで対戦した全10球団から本塁打を記録しており、山田は西武から、メヒアはヤクルトから本塁打を放てば本塁打の“11球団制覇”となる。
試合数の減少により上がったハードル
この快挙を達成した選手は過去に14人(16度)。意外と多いようにも感じられるが、そのうち9人は36試合制だった2005年と2006年に誕生したもの。日程の改変により試合数が減るにつれて、達成者も減ってきている。
開始当初を振り返ってみると、36試合制の頃は3連戦のホーム&ビジターで6試合、24試合制では2連戦のホーム&ビジターで4試合の対戦チャンスがあったのだが、それが18試合制の今では1カード・3連戦の一発勝負。3試合に1本のペースで3週間打ち続けなければならず、そのハードルはどんどん高くなっている。
山田とメヒアに要注目!
そんな中、今年は2人のスラッガーが記録の扉に手をかけた。それも、最後のカードでお互いのチームが直接対戦するという熱い展開。舞台もホームランの出やすい神宮球場となっており、期待度は高い。
また、山田はここ2年の西武戦で打率.360(25-9)という好成績を残しており、本塁打も2年連続で記録中。一方のメヒアも対ヤクルトはここ2年で打率.429(28-12)とよく打っており、こちらも2年連続で本塁打を放つなど、相性という点でも互いに不安はない。
ヤクルトは達成者が多く、山田が達成すれば2013年のバレンティン以来で3年ぶり5人目。ただし日本人では初になる。西武は2012年の中村剛也以来で4年ぶり3人目。こちらは逆に外国人選手として初の快挙がかかっている。
今日からの3連戦で火を噴くのはどちらのバットか…。それぞれのリーグのホームラン王争いを牽引する山田とメヒアに要注目だ。
【過去の同一シーズン11球団本塁打】
<2013年>
・バレンティン(ヤクルト)
<2012年>
・中村剛也(西武)
・ブランコ(中日)
<2009年>
・ブランコ(中日)
・中島裕之(西武)
<2008年>
・T.ウッズ(中日)
<2007年>
・ガイエル(ヤクルト)
<2006年>
・イ・スンヨプ(巨人)
・ラミレス(ヤクルト)
・リグス(ヤクルト)
<2005年>
・金本知憲(阪神)
・前田智徳(広島)
・セギノール(日本ハム)
・ズレータ(ソフトバンク)
・今岡誠(阪神)
・中村剛也(西武)