今年も多くの記録が誕生
3月25日に開幕したプロ野球も、あっという間に各球団が70試合前後を消化。長いペナントレースもまもなく折り返しを迎える。
直近でも海の向こう・アメリカでのイチローの快挙に大きく沸いたように、すでに多くの記録が達成された今シーズン。そこで今回は前半戦で達成された記録を振り返りつつ、後半戦での達成に期待がかかる記録を見ていきたい。
日本ハム・宮西が通算200ホールド達成
中継ぎ投手の勲章として、割りと歴史の浅い記録であるホールドだが、分業制が進んだ現代ではその重要度も増してきている。
元々は96年から04年までパ・リーグでのみ採用されていたが、05年からはセ・パ両リーグで採用。両リーグ採用後の11年間で通算200ホールドを達成したのは、山口鉄也(巨人)と宮西の2人だけ。宮西はパ・リーグ史上初の200ホールド達成者となった。
その他、サファテ(ソフトバンク)が通算150セーブ、平野佳寿(オリックス)が通算100セーブを達成。先発では金子千尋(オリックス)が通算100勝を挙げている。
広島・黒田が日米通算200勝まで残り2勝
残りのシーズンで達成が期待される記録といえば、黒田博樹(広島)の日米通算200勝が一番の目玉になるだろう。
黒田はここまで日米通算198勝を挙げており、200勝まで残り2勝に迫っている。今季も先発ローテーションの一角を担い、ここまで5勝3敗、防御率2.84と安定した投球を披露。チーム状態も良く、故障での離脱がなければ7月中の達成にも期待がもてそうだ。
ちなみに、大卒での200勝到達はあの村山実氏以来の快挙となる。
また、前半戦で通算200ホールドを達成した宮西は、通算500試合登板まで残り12試合としている。さらに、プロ野球史上初めて200ホールドを達成した山口鉄也(巨人)も、通算600試合まで残り9試合。2人の偉大な中継ぎ左腕から目が離せない。
達成された主な記録
【通算500試合登板】
永川勝浩(広島) ※史上95人目
【通算100勝】
金子千尋(オリックス) ※史上133人目
【通算1000投球回】
スタンリッジ(ロッテ) ※史上343人目
【通算1500投球回】
和田毅(ソフトバンク) ※史上170人目
成瀬善久(ヤクルト) ※史上171人目
【通算1000奪三振】
新垣渚(ヤクルト) ※史上144人目
メッセンジャー(阪神) ※史上145人目
【通算200ホールド】
宮西尚生(日本ハム) ※史上2人目
【通算100セーブ】
平野佳寿(オリックス) ※史上27人目
【通算150セーブ】
サファテ(ソフトバンク) ※史上12人目
この先達成が期待される主な記録
【通算500試合登板】
宮西尚生(日本ハム) ※あと12試合
【通算600試合登板】
山口鉄也(巨人) ※あと9試合
【通算900試合登板】
岩瀬仁紀(中日) ※あと6試合
【通算100勝】
岸孝之(西武) ※あと4勝
成瀬善久(ヤクルト) ※あと5勝
【通算150勝】
石川雅規(ヤクルト) ※あと2勝
【通算200勝】
黒田博樹(広島) ※残り2勝(日米通算)
【通算1500投球回】
大竹寛(巨人) ※残り26回1/3
【通算2000投球回】
黒田博樹(広島) ※残り54回(NPB通算)