ニュース 2014.08.26. 13:11

最後はダルが鎮火!? “スローボール”に“暗黙のルール”、夏の甲子園が巻き起こした論争

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“スローボール”や“暗黙のルール”など、夏の甲子園で巻き起こった論争に対して持論を展開したレンジャーズ・ダルビッシュ有 [Getty Images]
 25日に行われた決勝で大阪桐蔭高が三重高を4-3で破り、2年ぶり4回目となる優勝を果たし、幕を閉じた第96回全国高校野球選手権大会。高校球児たちによる熱戦が繰り広げられるなか、大会中にはさまざまな議論が巻き起こり、話題となった。

 まずは、「東海大四高の西嶋亮太投手が投げた推定50キロの超スローボール」について。14日の1回戦、九州国際大付との一戦で西嶋が計測不能のスローボールを投じたことに、元アナウンサーが自身のツイッターで「ダメとは言わないが、少なくとも投球術とは呼びたくない。意地でも。こういうことやっていると、世の中をなめた少年になって行きそうな気がする」(その後、発言を謝罪している)と批判するなど、議論を呼ぶことになった。

 この論争を鎮火させることになったのは、ダルビッシュ有投手(レンジャーズ)の発言だった。この出来事を海の向こうで知ったダルビッシュが17日、自身のツイッターで「自分としては一番難しい球だと思ってます。言ってる人はピッチャーやったことないんだろうなと思います」と持論を展開すると、世論の共感を呼んだ。

 続いては「健大高崎高の点差がついている状況での盗塁の可否」について。18日に行われた2回戦の利府戦で、健大高崎高が8点リードした7回に盗塁し、結果的にはアウトになったが10点差の8回にも盗塁を試みたという出来事。これに対してネット上を中心に、「このような状況でやるのは、対戦相手の侮辱にあたる」というメジャーリーグでの“暗黙のルール”を引き合いにし、批判が沸き起こった。

 だが、この議論に反論したのもダルビッシュだった。ツイッターでこの件について質問を受けたダルビッシュは26日、「自分たちの時は高校野球に暗黙のルールなんかなかったです。アマチュアなんだし、正式なルールにないものは無視してやりたいことやればいい」とコメント。自らの経験を踏まえながら、球児たちの真剣勝負を支持した。

 現役選手にも関わらず、野球界のあらゆる問題に対して真摯に考え、自らの意見を発信するダルビッシュに多くの野球ファンが共感した。

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