広島は32年ぶりに11連勝を飾るなど、2位に9.5ゲーム差をつけて首位に立つ。チーム打率、得点、本塁打でリーグトップに立ち、得点圏打率.370でリーグ2位の新井貴浩や、16本塁打でリーグ2位のエルドレッド、昨季打撃不振に苦しんだ菊池涼介、丸佳浩が復調、交流戦でブレイクした鈴木誠也など、強打のイメージが強い。
しかし、広島の快進撃を支えているのは、「打」だけではない。リーグ断トツトップの70盗塁は、得点を挙げるための原動力になっている。セ・リーグの盗塁数ランキング上位10名を見渡すと、実に半数の5名が名を連ねる。
セ・リーグ2位の16盗塁を決める3年目の田中広輔を筆頭に、丸佳浩が12盗塁、赤松真人、菊池涼介、鈴木誠也が9盗塁を決めている。さらに、捕手の石原慶幸までもが、4盗塁を記録するなど、徹底した走りの野球を貫いている。
この機動力と攻撃力を掛け合わせた野球スタイルは、まさに緒方孝市現監督の選手時代のプレースタイルとぴったり合致する。緒方監督は、広島一筋22年の選手生活で、二ケタ本塁打9回、規定打席以上で打率3割は5回の強打に加え、1995年~1997年まで3年連続で盗塁王のタイトルも獲得している。3年連続盗塁王に輝いた翌年から2年間、2年連続でリーグ最多の盗塁失敗を喫している点からも、失敗を恐れず攻めの走りを貫く姿勢を垣間みることができる。
自身も1991年、広島が最後に優勝した年は、102試合に出場したが、打率1割台と、個人として満足のゆく結果でなかったことは否めない。その後、広島は25年、優勝から遠ざかっている。緒方監督は、チームを指揮する立場となり、もう一度自身の野球哲学をグラウンドで表現しているのかもしれない。それに応える能力をもつ選手は揃った。失敗を恐れない広島の首位“独走”は、必然なのかもしれない。
しかし、広島の快進撃を支えているのは、「打」だけではない。リーグ断トツトップの70盗塁は、得点を挙げるための原動力になっている。セ・リーグの盗塁数ランキング上位10名を見渡すと、実に半数の5名が名を連ねる。
セ・リーグ2位の16盗塁を決める3年目の田中広輔を筆頭に、丸佳浩が12盗塁、赤松真人、菊池涼介、鈴木誠也が9盗塁を決めている。さらに、捕手の石原慶幸までもが、4盗塁を記録するなど、徹底した走りの野球を貫いている。
この機動力と攻撃力を掛け合わせた野球スタイルは、まさに緒方孝市現監督の選手時代のプレースタイルとぴったり合致する。緒方監督は、広島一筋22年の選手生活で、二ケタ本塁打9回、規定打席以上で打率3割は5回の強打に加え、1995年~1997年まで3年連続で盗塁王のタイトルも獲得している。3年連続盗塁王に輝いた翌年から2年間、2年連続でリーグ最多の盗塁失敗を喫している点からも、失敗を恐れず攻めの走りを貫く姿勢を垣間みることができる。
自身も1991年、広島が最後に優勝した年は、102試合に出場したが、打率1割台と、個人として満足のゆく結果でなかったことは否めない。その後、広島は25年、優勝から遠ざかっている。緒方監督は、チームを指揮する立場となり、もう一度自身の野球哲学をグラウンドで表現しているのかもしれない。それに応える能力をもつ選手は揃った。失敗を恐れない広島の首位“独走”は、必然なのかもしれない。