連勝がつづく今シーズン
2016年のプロ野球も折り返し地点を通過。前後半を分けるオールスターゲームもいよいよ近づいてきた。
前半戦を振り返ってみると、今年は印象的な“連勝”が多かったように思う。
例えばパ・リーグ首位を走るソフトバンクは5月中に3度の8連勝を記録。7月に入って4連敗を喫したものの、それまでは最大の連敗も2まで。圧巻の強さを誇り、他を寄せ付けない力を見せつけていた。
セ・リーグの方では、広島が独走。6月14日から6月29日にかけては、球団32年ぶりとなる11連勝を記録した。球団記録にはあと1つ及ばなかったものの、歴史的な快進撃で混セから一歩抜けだした。
そして現在、連勝街道を突き進んでいるのが日本ハムだ。
6月19日に始まった連勝は11まで伸び、リーグ戦再開後無敗を誇る。ロッテを捉えてリーグ2位に浮上し、ソフトバンクとのゲーム差は「6」。遥か彼方にあった鷹の背中も徐々に近づいてきている。
これまでの各球団の記録は?
広島が32年ぶりの記録を掘り起こしたように、“連勝”にスポットが当たった前半戦。ここで12球団の連勝と連敗の球団記録を見てみよう。
▼ ソフトバンク
18連勝(1954年)/15連敗(1969年)
▼ 日本ハム
14連勝(2007年)/14連敗(1984年)
▼ ロッテ
18連勝(1960年)/18連敗(1998年)
▼ 西武
14連勝(1957年)/13連敗(2015年)
▼ 楽天
7連勝(2008年ほか)※過去に3度/11連敗(2005年)※この年に2度
▼ オリックス
15連勝(1971年)/12連敗(2012年)
▼ 広島
12連勝(1984年)/13連敗(1999年)
▼ DeNA
10連勝(1998年ほか)※過去5度/14連敗(2008年ほか)※過去2度
▼ 巨人
15連勝(1951年)/11連敗(1975年)
▼ 中日
15連勝(1955年)/11連敗(1968年)
▼ 阪神
14連勝(1946年ほか)過去2度/12連敗(1998年ほか)※過去2度
▼ ヤクルト
12連勝(1991年)/16連敗(1970年)
このようになる。連勝の日本記録はロッテとソフトバンク(当時は南海)の18連勝。現在絶好調の日本ハムでも、あと7つ勝たなければ日本記録にはならないというから衝撃的な記録である。
ちなみに、ロッテは連敗の日本記録も保持している。奇しくも今から18年前の七夕の日、グリーンスタジアム神戸(現ほっともっとフィールド神戸)で行われたオリックス戦でのこと。エース・黒木が勝利まであと一人というところで同点弾を浴び、土壇場で試合は振り出しに。延長戦の末に敗れたロッテは連敗が17に伸び、連敗の日本記録を更新した。
後半戦でも、これまでの記録に迫るような“連勝”が見られるだろうか。