イチローは“世界最多”
物議をかもしたイチローの安打数に関する議論も、これにて収束となるか。
現地時間6月15日(日本時間16日)のパドレス戦でイチローが達成した「日米通算4257安打」がギネス世界記録に認定された。
日米通算の安打数で、ピート・ローズ氏が持つメジャー通算安打の最多記録:4256本を超えたイチロー。しかし、“日米通算”というところで、その記録の扱い方については人々の間で意見が割れていた。
日本が祝福ムードに包まれる中、賛否両論分かれた現地アメリカの反応……。そんな中で発表された今回のギネス記録認定は、人々にひとつ見解を示した。
「安打数の“メジャー記録”はローズ、“世界記録”はイチロー」――。この結論をもって、日米での論争に終止符が打たれるのではないだろうか。
メジャーで打ち立てた伝説の数々...
今回のギネス記録認定により、イチローが持つ「ワールドレコード」は7つ目になった。
・「メジャーリーグにおけるルーキー最多安打:242安打」(2001年)
・「メジャーリーグにおける年間最多安打:262安打」(2004年)
・「メジャーリーグにおける1シーズン連続盗塁:39盗塁」(2006年)
・「オールスター史上初のランニングホームラン」(2007年)
・「200本安打を達成した最多シーズン:10シーズン」(2010年)※ピート・ローズ氏と並ぶ世界記録
・「メジャーリーグシーズン連続200本安打記録:10年連続」(2010年)
・「プロ野球での通算最多安打数:4257安打」(2016年)
ご覧のように、イチローのアメリカでのキャリアを振り返っていくうえで避けては通れないトピックが並んでおり、メジャーで残してきた功績、伝説がすべて詰まっている。
ギネス世界記録を持つ日本の野球選手というのはイチロー以外にもいるが、「7つ」というのは異次元の数字。歴史を切り拓き続けてきた男に、またひとつ新たな勲章が加わった。
次なる目標は、あと「17本」まで迫ったメジャー通算3000安打。更なる高みへ、イチローの挑戦はこれからもつづいていく。
【その他日本人選手のギネス記録】
・王 貞治
☆「通算本塁打最多記録:868本」(1977年)
・伊藤智仁
☆「五輪1大会の通算奪三振記録:27奪三振」(1992年・バルセロナ五輪)
・川相昌弘
☆「通算犠打数の最多記録:533個」(2003年)
・金本知憲
☆「連続試合フルイニング出場:1492試合」(2010年)
・田中将大
☆「1レギュラーシーズン連続勝利記録:24連勝」(2013年)
☆「レギュラーシーズン連続勝利記録:28連勝」(2013年)※上に前年を含む
☆「連続勝利記録:30連勝」(2013年)※上にポストシーズンも含む
※記録横の()内にある達成年は従来の記録を突破した年