オールスター フューチャーズゲーム
アメリカ選抜 3 - 11 世界選抜<現地時間7月10日 ペトコ・パーク>
オールスターゲームに先駆けて行われるマイナーのオールスター戦「フューチャーズゲーム」が現地時間7月10日(日本時間7月11日)、サンディエゴのペトコ・パークで行われた。
将来のメジャーを背負う逸材たちが一堂に会する夢の舞台。試合はアメリカ国籍の選手による選抜チームと、その他国籍の選手による選抜チームに分かれての一発勝負となる。
試合はアメリカ選抜がチャンス・シスコの本塁打などで3点を先制。試合の主導権を握るも、6回に世界選抜が連続タイムリーで1点差に迫る。
そして迎えた8回。1点を追う世界選抜は、3番ヨアン・モンカダが左中間スタンドへ逆転2ラン。レッドソックスの超有望株が一振りで試合をひっくり返した。
押せ押せの世界選抜は9回に一挙7点を挙げる猛攻でトドメを刺し、最終的には11-3で大勝。MVPには逆転2ランを含む2安打・2打点のモンカダが選出された。
10球団以上が争奪戦を繰り広げた“キューバの天才”
モンカダといえば、昨年の開幕前にアメリカ球界を大きく沸かせた超有望株の一人。“キューバの天才”と呼ばれた逸材は、メジャー未経験ながら3150万ドル(約31億5000万円)という異例の大型契約でレッドソックスと合意した。
走攻守すべてにおいて高い評価を受けた次世代のスター候補は、「ドラフト候補生だったら全体1位でもおかしくない」との声まで挙がったほど。中には「Next ロビンソン・カノ」として紹介するメディアもあった。
そんな超有望株は、昨年シングルAでいきなり81試合に出場。打率.278で8本塁打、49個の盗塁を決めるなど、1年目から持ち味を発揮してみせると、今季はシングルAで打率.307を記録。AAでも16試合で.328という高打率を残すなど、メキメキと頭角を現しつつある。
大舞台でもその力を発揮してみせた逸材にかかる期待は大きい。将来のレッドソックスを背負って立つスーパースター候補のこれからに注目だ。