後半戦は3年連続で勝ち越し中
いよいよ今日から後半戦がスタートする。セ・リーグは広島が、2位巨人と10ゲーム差を付けて首位に立つ。チーム打率、得点、盗塁、防御率など、あらゆる部門でリーグ1位の成績を残し、圧倒的な強さを誇る。オールスター明けの後半戦も、白星を積み重ねて25年ぶりのリーグ優勝へ突っ走りたいところ。では、最近5年間のオールスター明けの広島は、どんな成績を残しているのだろうか。
この5年間で4度、シーズンの負け越しはあるが、後半戦だけに限ると3年連続で勝ち越し中。クライマックス・シリーズ初進出を果たした2013年は、前半戦35勝48敗1分と大きく負け越したが、後半戦は34勝24敗2分と10個の貯金を作った。後半戦だけの順位では2位に付けており、シーズン2位だった阪神を上回る成績だった。特にこの年の9月の強さは圧倒的で、優勝した巨人との3連戦(9月14日~16日)に3連勝するなど、9月10日のヤクルト戦から17日の阪神戦にかけて7連勝。CS進出の機運を高め、25日の中日戦でCS進出を決めた。
翌14年はスタートダッシュに成功するも、交流戦で失速。最終的には3位に終わったが、オールスター明けは32勝30敗1分の2位。春先の勢いからすると、大失速したようなイメージはあるが、しっかりと貯金を2つ作っている。ただ、勝負所で、ことごとく敗れたのが痛かった。
緒方孝市監督1年目の昨季は、3・4月の出遅れが最後まで響いた。前半戦は38勝42敗1分の5位も、後半戦は31勝29敗2分の2位。あと一歩届かず最終的には4位に終わったが、この年も勝率5割を超える戦いを行っていた。
そして今季の後半戦は、故障で出遅れた大瀬良大地、不調により二軍で再調整していた福井優也が間もなく復帰する。救援陣も万が一に備え、デラバーを獲得した。打線も主力だけでなく、安部友裕、下水流昂、松山竜平といった存在もあり、層が厚くなった。後半戦も、前半戦と同じような戦いを見せる事ができれば、25年ぶりの歓喜に近づいていきそうだ。
最近5年間の球宴前と球宴後の成績
2011年
60勝76敗8分[5位]
前半戦:30勝36敗5分[5位]
後半戦:30勝40敗3分[5位]
2012年
61勝71敗12分[4位]
前半戦:38勝38敗6分[3位]
後半戦:23勝33敗6分[4位]
2013年
69勝72敗3分[3位]
前半戦:35勝48敗1分[5位]
後半戦:34勝24敗2分[2位]
2014年
74勝68敗2分[3位]
前半戦:42勝38敗1分[3位]
後半戦:32勝30敗1分[2位]
2015年
69勝71敗3分[4位]
前半戦:38勝42敗1分[5位]
後半戦:31勝29敗2分[3位]
※[]は順位