ニュース 2016.07.19. 07:30

【高校野球】愛媛県に出現した超新星

愛媛に現れた新星


 7月13日に幕を開けた愛媛県の夏。28日の決勝進出へ向けて、毎日死闘が繰り広げられている。

 毎年ハイレベルな戦いを見せる愛媛県。過去5年間の甲子園出場校は以下の通りだ。

2011年 今治西
2012年 今治西
2013年 済美
2014年 小松
2015年 今治西
                     
 このように、今治西が5年間で3度制覇。2015年・秋の県大会も今治西が優勝し、センバツにも出場している。ただし、今春の県大会では地区大会で敗退しており、絶対的な実力はない。

 古豪と新鋭校が入り乱れる激戦区を勝ち抜くのはどこか……。そんな愛媛に、突如として新星が現れた。松山聖陵のアドゥワ誠投手である。


第1シードを撃破!松山聖陵の快進撃はどこまでつづく...?


 1970年創部の松山聖陵。甲子園出場経験はなく、最高成績は平成14年夏の県大会準優勝。それでも、今春の県大会では準優勝に輝くなど、一気に評判を高めている。

 そんな“ダークホース候補”のエースがアドゥワ。ナイジェリア人の父を持つMAX145キロ右腕であるが、練習試合では151キロを投げたというスカウトもいる。何よりも、196センチの長身から投げ下ろす直球には角度があり、どの打者も初見では驚きを隠せない。

 今春の四国大会では、1回戦の高知高戦に先発。12球団のスカウトが見守る中、初回に制球を乱して4失点。その後は立ち直って完全に抑えたものの、3-4で敗れた。

 それでも、春の公式戦では計5試合に完投。40回を8失点(自責は7)と抑え、防御率1.58と安定した投球を披露。そしてこの夏、18日に行われた2回戦では、第1シードの川之江を相手に3安打1失点で完投。3回戦進出の立役者となった。

 ある在京スカウトは「指にかかったストレートは、球筋がいい。リーチも長いし、球持ちがいいから打者は打ちづらい。化けたら、すごいピッチャーになる」と高評価。さらにあるスカウトは、「もしかしたら大谷以上。潜在能力は計り知れない」とも絶賛する。

 第1シードを破るなど、勢いを増すダークホース・松山聖陵。進撃のアドゥワ誠から目が離せない。
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