メジャー最速守護神を放出
ヤンキースとカブスの両球団は現地時間25日(日本時間26日)、トレードの成立を発表。ヤンキースは守護神のアロルディス・チャプマンを放出し、投手のアダム・ウォーレンと、野手の有望株グレイバー・トーレス、ビリー・マッキニー、ラシャド・クロフォードの4名を獲得した。
今シーズンからヤンキースに加入したチャプマンは、キューバ出身の左腕投手。今年も最速169キロを記録するなど、その豪速球で日本でもよく知られている。
ヤンキースでもストッパーを任され、31試合の登板で3勝負けなしの20セーブ、防御率は2.01。1イニングあたりに出した走者を現すWHIPは0.89と抜群の安定感を誇っていた。
1年もたずに移籍することにはなったが、カブスといえば108年ぶりのワールドチャンピオンに向けてばく進中。現在21の貯金を作ってナ・リーグ中地区を独走しており、チャプマンの加入はそんなチームにさらなる勢いをもたらすことだろう。
一方のヤンキースも、守護神を放出することにはなったものの、チームには アンドルー・ミラーにデリン・ベタンセスという絶大な信頼の置けるリリーバーがまだ2人いる。
チャプマンを放出してもまだ計算が立つだけのブルペン陣があり、それでいてトーレスやマッキニーといった超有望株が獲得できるとなれば、ヤンキースにとっても大いに旨味のあるトレードだと言えるだろう。
ヤンキースとカブスの後半戦に注目だ。