いよいよ開幕するリオ五輪
いよいよ日本時間8月6日、リオデジャネイロ五輪が開幕する。
開会式に先駆け、4日からは女子サッカーがすでにスタートしており、男子サッカー日本代表の戦いも5日からはじまる。
日本の真裏・ブラジルでの開催となるが、この時ばかりは日本中が五輪ムードで盛り上がることになるだろう。しかし、プロ野球はその期間も止まることはない。五輪開催に伴う日程変更もなく、連日レギュラーシーズンの試合が行われる。
こうなると、ここまでプロ野球をメインに扱ってきた報道関連も、今後は“五輪一色”となることが予想される。夜のスポーツニュースも、基本的には五輪に時間を割くことになるだろう。
放送時間はあらかじめ決められており、その大部分を五輪に“もっていかれる”ことになるのだから、プロ野球のニュースは必然的に縮小される。プロ野球ファンは、ありとあらゆる手を使って情報入手に走らなければならなくなるのだ。
プロ野球も夏場の重要な戦いへ!
連日1面でプロ野球のニュースを報道してきたスポーツ新聞も同様である。
“五輪モード”に入れば、筒香が本塁打を何本打とうが、菅野が完封をしようが、この期間の1面はほぼ五輪関連で埋め尽くされるのは必至。よって、プロ野球のニュースは4面や5面に押し出され、情報量も減ることになってしまう。
唯一の例外があるとすれば、デイリースポーツか。五輪があろうと、W杯があろうと、よほどのことがない限り“ブレない”。
たとえば、日本選手団から金メダル獲得のニュースが出た場合でも、同日に阪神が大勝したら……?他のスポーツ各紙の1面は金メダル一色であろうとも、デイリーだけは阪神が1面ということは十分にあり得る。そのため、この時期のデイリーは阪神ファン以外の層からも注目を集めるのだ。
いよいよ開幕するリオ五輪に加え、7日からは夏の甲子園も開幕。さらにイチローのメジャー通算3000安打もここに来て足踏みが続いており、このスポーツニュースに溢れた時期と被る可能性も出てきた。そうなると、必然的にプロ野球は露出という部分で苦しくなってしまう。
それでも、ブラジルとの時差を考慮すれば、五輪競技は日本時間の深夜から朝方にかけて行われる。高校野球は昼間から夕方で、そこからプロ野球のナイターと、全てを流して回すことも可能ではあるのだ。
優勝やCS争いへ向けて、セ・パ両リーグの選手たちも一番気合いが入る時期。野球選手たちの頑張りにも、目を向けて欲しい。