2010年以降、左の40発はなし
DeNAの筒香嘉智が3日の阪神戦で、33号本塁打を放った。このペースで本塁打を量産していくと、シーズン終了時には47本という計算になる。
最近10年間の右打者でシーズン40本塁打以上放った日本人選手は、中村剛也(西武)が3度、山崎武司(楽天)、村田修一(横浜)の3人。一方の左打者はというと、2010年に44本のアーチを描いた阿部慎之助(巨人)だけ。90年代後半から00年代前半にかけて、松井秀喜、松中信彦、岩村明憲、金本知憲といった長距離砲がいたが、この10年は左の強打者が減っている。
DeNA・筒香は左方向の本塁打が増加
今季の筒香の特徴として、左方向への本塁打が増えた。昨季は24本塁打中、左方向の本塁打は0だったが、今季は33本のうち8本が逆方向の本塁打。ちなみに3日の阪神戦で能見篤史から放った一発も左方向だった。
かつては、松井、松中、金本、岩村といった日本人選手たちが、シーズン40本塁打を記録した。しかし、近年は左の長距離砲が減少している印象だ。左打者で一発の魅力がある筒香は、40本塁打以上を記録することができるだろうか。
※()は当時の所属球団
最近10年間でシーズン40本塁打以上を記録した左打者
【2006年】
41本 イ・スンヨプ(巨人)
【2007年】
42本 タフィ・ローズ(オリックス)
【2008年】
40本 タフィ・ローズ(オリックス)
【2010年】
47本 ブラゼル(阪神)
44本 阿部慎之助(巨人)
※()は当時の所属球団