第98回 高校野球選手権大会
松山聖陵 1 - 2 北海
<2回戦 8月12日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会6日目。第2試合では、春夏通じて初の甲子園切符を手にした松山聖陵(愛媛)が登場。全国最多となる37回目出場の北海(南海道)との初戦に臨んだ。
愛媛大会をノーシードから勝ち上がる原動力となったエース右腕・アドゥワ誠(3年)の力投で投手戦に持ち込んだが、1-2のサヨナラ負けを喫し、甲子園初勝利を挙げることはできなかった。
ナイジェリア人の父を持ち、196センチの長身から投げ下ろす投球が持ち味のアドゥワは初回、簡単に二死を取るものの、連打と四球で満塁と苦しい立ち上がり。ここは無失点で切り抜けるも、2回にも再び二死から走者を貯めたところにタイムリーを浴びて先制を許す。
なおも一、二塁とピンチが続く中、次打者の打球は三遊間を抜けたが、ここはレフト・長谷川智大(3年)がホームへの好返球。追加点を許さず、バックも懸命に守った。
毎回のように二死から走者を背負ったアドゥワは、5回の時点で早くも球数が100球を超えるなど苦しい投球が続く。しかし、5回裏には無死一塁からの犠打を好フィールディングで走者を刺すなど、踏ん張って味方の援護を待つ。
すると6回、先頭の河端陽太(3年)が四球で塁に出ると、続く4番・稲葉智也(3年)が、センターへ鮮やかな三塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
その裏、アドゥワは再び二死満塁のピンチを迎えたが、空振り三振でここをしのぐと、その後も必死の粘投で相手にホームを踏ませず、相手エース大西健斗(3年)との投げ合いに。
しかし、先に力尽きたのはアドゥワだった。9回、二死二塁から打ち取ったはずのショートへのゴロが走者と重なる不運で一、三塁となると、続く打者に投じた187球目を左中間に運ばれ、サヨナラのホームを許した。
泣き崩れる味方もいる中、熱投の報われなかったアドゥワは表情を大きく変えることなく、甲子園を後にした。
▼ 松山聖陵・荷川取秀明監督
「相手のピッチャーが思った以上にキレがあり、点を取るのが難しかった。同点にした場面はスクイズも考えたが、3点くらいの勝負になると思い、(サインを)出さなかった。結果的に、あそこはスクイズでした」
松山聖陵 1 - 2 北海
<2回戦 8月12日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会6日目。第2試合では、春夏通じて初の甲子園切符を手にした松山聖陵(愛媛)が登場。全国最多となる37回目出場の北海(南海道)との初戦に臨んだ。
愛媛大会をノーシードから勝ち上がる原動力となったエース右腕・アドゥワ誠(3年)の力投で投手戦に持ち込んだが、1-2のサヨナラ負けを喫し、甲子園初勝利を挙げることはできなかった。
ナイジェリア人の父を持ち、196センチの長身から投げ下ろす投球が持ち味のアドゥワは初回、簡単に二死を取るものの、連打と四球で満塁と苦しい立ち上がり。ここは無失点で切り抜けるも、2回にも再び二死から走者を貯めたところにタイムリーを浴びて先制を許す。
なおも一、二塁とピンチが続く中、次打者の打球は三遊間を抜けたが、ここはレフト・長谷川智大(3年)がホームへの好返球。追加点を許さず、バックも懸命に守った。
毎回のように二死から走者を背負ったアドゥワは、5回の時点で早くも球数が100球を超えるなど苦しい投球が続く。しかし、5回裏には無死一塁からの犠打を好フィールディングで走者を刺すなど、踏ん張って味方の援護を待つ。
すると6回、先頭の河端陽太(3年)が四球で塁に出ると、続く4番・稲葉智也(3年)が、センターへ鮮やかな三塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
その裏、アドゥワは再び二死満塁のピンチを迎えたが、空振り三振でここをしのぐと、その後も必死の粘投で相手にホームを踏ませず、相手エース大西健斗(3年)との投げ合いに。
しかし、先に力尽きたのはアドゥワだった。9回、二死二塁から打ち取ったはずのショートへのゴロが走者と重なる不運で一、三塁となると、続く打者に投じた187球目を左中間に運ばれ、サヨナラのホームを許した。
泣き崩れる味方もいる中、熱投の報われなかったアドゥワは表情を大きく変えることなく、甲子園を後にした。
▼ 松山聖陵・荷川取秀明監督
「相手のピッチャーが思った以上にキレがあり、点を取るのが難しかった。同点にした場面はスクイズも考えたが、3点くらいの勝負になると思い、(サインを)出さなかった。結果的に、あそこはスクイズでした」