ニュース 2016.08.12. 16:10

作新学院がここ6年で5度目の初戦突破!エース・今井が自己最速151キロ&13K完封

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【夏の甲子園】大会6日目・第3試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
尽誠学園 0 - 3 作新学院
<2回戦 8月12日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会6日目。第3試合では、6年連続の出場となった作新学院(栃木)が9年ぶりの出場となった尽誠学園(香川)を3-0の完封で下し、3回戦進出を決めた。

 県大会のチーム打率が.432を誇り、6試合で68得点を挙げた強力打線に注目が集まった作新学院。持ち前の強打は、初回から相手を飲み込んでいく。

 まずは先頭の山本挙輝(3年)が死球で出ると、続く山ノ井隆雅(3年)が二塁打で続き無死二、三塁といきなりのチャンス。ここで3番の小林虎太郎(3年)のショートゴロの間に1点を挙げると、4番・入江大生(3年)は逆らわずに右へ打ち返すタイムリーでもう1点。初回から2点を先制する。

 ところが、その後は尽誠学園先発の渡辺悠(3年)を前にホームが遠く。4回は一二塁、5回には満塁のチャンスを作りながらも得点には至らず。自慢の破壊力が封じられてしまう。

 それでも、そんな中で圧巻だったのがエース・今井達也(3年)の投球。唸りを上げるような豪速球で相手打線をなぎ倒し、2回は二死ながら二、三塁のピンチで自己最速の151キロを計測。空振りの三振に斬って取ると、そこからは投げ進むごとに勢いに乗った。

 2回以降は毎回の13奪三振。ここぞの場面では150キロの速球を外いっぱいに投げ込み、相手の反撃の芽を摘み取っていく。

 7回には4番の入江がレフトスタンドへの一発を叩き込み、エースを援護すると、今井は9回もマウンドへ。内野安打で一人走者を許すも、最後は空振り三振。9回を5安打、与四死が2、13奪三振で今大会初の完封勝利を成し遂げた。

 これでここ6年で5度目となる初戦突破。今年こそ全国制覇へ、栃木の名門が好スタートを切った。


▼ 作新学院・小針崇宏監督
「先攻だったので初回から繋がってくれて良かった。(今井の投球は)出来過ぎ。100球を超えても粘り強く最後までよく投げてくれた。大観衆の中で投げられて本人も成長したと思いますし、球速よりもテンポよく無失策で進めたことが一番の収穫。(打線は)初回の2点で安心してしまったかな、というところはあった。7回の追加点が大きかった」

▼ 作新学院・今井達也
「最初から一人で投げきるつもりだった。完封はその結果。まわりのおかげで自分の投球ができた」
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