ニュース 2016.08.13. 14:31

9年ぶり出場の境、5失策に泣き初戦で敗退

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【夏の甲子園】大会7日目・第2試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
境 2 - 7 明徳義塾
<2回戦 8月13日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会7日目を迎え、今日で49代表校の全てが甲子園での初戦を戦い終えることになる。

 第2試合では9年ぶり8回目の夏となった県立校の境(鳥取)が登場。7年連続出場の明徳義塾(高知)に挑んだが、2-7で敗れた。甲子園常連校相手に5つの失策は重く、それをことごとく得点につなげられ、勝機を見いだせなかった。

 試合は初回、先発の隠家直人(3年)が立ち上がりを攻められて2点を先制されるも、3回に9番の主将・浜智也(3年)がレフトのポール際に運ぶ2ランで同点。試合を振り出しに戻す。


 ここから踏ん張りたい境だったが、守備でのミスが連続。不要な失点を重ね、立ち直りかけた隠家を援護できない。

 4回、先頭打者をサードのエラーで出塁を許すと、一死一、二塁となったところで遊ゴロに打ち取り、併殺でチェンジとなるはずが、二塁・高塚孔大(2年)の一塁悪送球で二塁走者が生還。みすみす勝ち越し点を与えてしまう。
 
 続く5回にも、無死二塁からのセンター前ヒットを松原大地(3年)が打球処理をもたつく間に1点を献上。6回には犠牲フライで1点を失って2-5。差は広がる一方となる。

 打線も4回以降は三者凡退が続く中、ようやく7回に先頭の4番・塩田海斗(3年)がヒットを放って久々に出塁すると、すぐさま盗塁に成功。さらに四球で無死一、二塁とチャンスをつくったが、6番・渡辺仁(3年)はピッチャーゴロ。続く上地一歩(2年)の強い当たりはセカンド真正面へのライナーとなり、飛び出した走者もアウトで併殺...。ツキにも見放され、追い上げることができない。

 8回にも、浜がベルトの穴が切れるほどの気合いの入ったスライディングでこの日5本目となるヒットを内野安打でもぎ取るが、盗塁失敗で後が続かない。

 すると、その裏、ノーヒットから暴投で1点を失い、さらには挟殺プレーの間に走者の生還を許し2-7。最後の攻撃も三者凡退に倒れ、夏の甲子園通算2勝目はならなかった。


▼ 境・坂口健一監督
「やはり失点の仕方がまずかった。あれだけエラーが多いと流れが来ない。選手にとっては甲子園初出場で普段の野球ができなかったかもしれない。腰を据えてスイングができなかったし、ボール球に手を出してしまったのも厳しかった」
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