第98回 高校野球選手権大会
横浜 1 - 5 履正社
<2回戦 8月14日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会8日目。お盆の日曜日に好カードが勢ぞろいした甲子園は、6時30分の開門直後に満員通知が出され、早朝からヒートアップ。執念でプラチナペーパーを勝ち取った高校野球ファンの多くがお目当てにしていたと思われるのが、東西の実力No.1が激突した第4試合、横浜(神奈川)vs履正社(大阪)の一戦だ。
雷雨で1時間半近くの中断を余儀なくされる長い試合となったが、中断を味方につけられなかった横浜は1-5で敗戦。18年ぶりの夏の全国制覇を目指した名門校の夏が終わった。
試合前から注目を集めたのが、横浜の右腕・藤平尚真と履正社の左腕・寺島成輝の両エース。2人のドラ1候補による投げ合いも期待されたが、左打者の多い履正社に対して横浜は左のエース・石川達也(3年)をぶつける。
先攻の横浜は早くも初回に先制。トップバッターの戸堀敦矢(3年)が内野安打で出塁し、犠打野選と犠打で一死二、三塁とすると、4番の村田雄大(3年)のセンター犠牲フライで1点を挙げた。
大事な一戦で先発を任された石川は、3者連続で空振り三振を奪う抜群の立ち上がりを披露。順調な滑り出しと思われたが、2回、一死二塁、打者・寺島にフルカウントとしたところで、雷雨のため中断。43分後に再開されると、寺島を1球で空振り三振に仕留めたが、その後ヒットを許し、続く打者にレフトへの3ランを浴びて逆転を許してしまった。
石川の制球が乱れ始め、四球を出したところで2度目の中断。今度は40分の中断となったが、石川のリズムは戻らず、再開後に暴投、そして死球と続いたところで藤平にスイッチ。しかし、藤平も代わりばなの初球をライト線へ運ばれて2点を失い1-5。4点を追いかける展開になる。
寺島の前に沈黙していた打線は5回、先頭の藤平がライトに弾き返す。初回以来のヒットでの出塁となったが、次の徳田優大(3年)の犠打が併殺を取られ、反撃ムードがしぼんでしまう。
8回にも二死一、三塁のチャンスを迎えるが、村田が空振り三振。神奈川大会で新記録のチーム14本塁打を叩き出した自慢の打線が、無失点でしのぐ藤平を援護できない。
最終回も一死から主将の6番・公家響(3年)の二塁打、藤平の連打で一、二塁のチャンスをつくったが、後続が打ち取られ2回戦で姿を消すことに。
藤平も6回と1/3を4安打に抑え、7三振を奪う好リリーフをしたが、寺島とのハイレベルな投げ合いに勝つことはできなかった。
横浜 1 - 5 履正社
<2回戦 8月14日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会8日目。お盆の日曜日に好カードが勢ぞろいした甲子園は、6時30分の開門直後に満員通知が出され、早朝からヒートアップ。執念でプラチナペーパーを勝ち取った高校野球ファンの多くがお目当てにしていたと思われるのが、東西の実力No.1が激突した第4試合、横浜(神奈川)vs履正社(大阪)の一戦だ。
雷雨で1時間半近くの中断を余儀なくされる長い試合となったが、中断を味方につけられなかった横浜は1-5で敗戦。18年ぶりの夏の全国制覇を目指した名門校の夏が終わった。
試合前から注目を集めたのが、横浜の右腕・藤平尚真と履正社の左腕・寺島成輝の両エース。2人のドラ1候補による投げ合いも期待されたが、左打者の多い履正社に対して横浜は左のエース・石川達也(3年)をぶつける。
先攻の横浜は早くも初回に先制。トップバッターの戸堀敦矢(3年)が内野安打で出塁し、犠打野選と犠打で一死二、三塁とすると、4番の村田雄大(3年)のセンター犠牲フライで1点を挙げた。
大事な一戦で先発を任された石川は、3者連続で空振り三振を奪う抜群の立ち上がりを披露。順調な滑り出しと思われたが、2回、一死二塁、打者・寺島にフルカウントとしたところで、雷雨のため中断。43分後に再開されると、寺島を1球で空振り三振に仕留めたが、その後ヒットを許し、続く打者にレフトへの3ランを浴びて逆転を許してしまった。
石川の制球が乱れ始め、四球を出したところで2度目の中断。今度は40分の中断となったが、石川のリズムは戻らず、再開後に暴投、そして死球と続いたところで藤平にスイッチ。しかし、藤平も代わりばなの初球をライト線へ運ばれて2点を失い1-5。4点を追いかける展開になる。
寺島の前に沈黙していた打線は5回、先頭の藤平がライトに弾き返す。初回以来のヒットでの出塁となったが、次の徳田優大(3年)の犠打が併殺を取られ、反撃ムードがしぼんでしまう。
8回にも二死一、三塁のチャンスを迎えるが、村田が空振り三振。神奈川大会で新記録のチーム14本塁打を叩き出した自慢の打線が、無失点でしのぐ藤平を援護できない。
最終回も一死から主将の6番・公家響(3年)の二塁打、藤平の連打で一、二塁のチャンスをつくったが、後続が打ち取られ2回戦で姿を消すことに。
藤平も6回と1/3を4安打に抑え、7三振を奪う好リリーフをしたが、寺島とのハイレベルな投げ合いに勝つことはできなかった。