ニュース 2016.08.14. 16:45

奇跡の「5x」…諦めなかった東邦が大逆転のサヨナラ勝ち!

無断転載禁止
【夏の甲子園】大会8日目・第3試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
東邦 10 - 9 八戸学院光星
<2回戦 8月14日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会8日目。好カードが目白押しの日曜日とあって、甲子園には6時30分の開場直後から満員の通知が出るほどの大観衆が詰めかけた。

 第3試合は東邦(愛知)が終盤に驚異の粘りを見せ、9回に4点差を逆転。10-9のサヨナラ勝ちで3回戦進出を掴んだ。

 序盤は完全なる八戸学院光星(青森)のムード。初回、今大会初登板の藤嶋健人(3年)の立ち上がりを狙われて先制点を許してしまうと、追いついた直後の3回にも3失点。エースが早々にKOされてしまう。

 2番手の左腕・松山仁彦(3年)も5回に2点、7回には3点を失い、試合は大方決まったかに思われた。しかし、東邦ナインは最後まで諦めなかった。


 7回に浜嶋良明(3年)のタイムリーと藤嶋のタイムリーで2点を返すと、8回には高木舜(3年)の犠飛でもう1点。5-9として最終回を迎える。

 9回、諦めない東邦アルプスの応援に球場全体が乗った。大きな手拍子に包まれる中、先頭の鈴木光稀(3年)が安打を放つと、球場中が押せ押せムードになる。

 浜嶋が倒れるも、3番・松山仁彦(3年)がタイムリーを放って1点。4番の藤嶋が倒れて二死と追い込まれるも、5番の小西慶治(3年)が安打で望みをつなぐと、途中出場の中西巧樹(3年)のタイムリーで2点差。なおも一、二塁から高木が左中間を破り、2人を返すタイムリーツーベース。土壇場で試合を振り出しに戻した。

 球場が大歓声で揺れる中、打席に入った鈴木理央(3年)が甘く入った変化球を左中間へと弾き返し、この間に二塁走者が生還。最終回、執念の集中打で一挙5点をもぎ取り、東邦が奇跡の大逆転サヨナラ勝ちを収めた。

▼ 東邦・森田泰弘監督
「本当によくやってくれた。最終回の応援がすごくて、このまま終われるかという気持ちになれた。ありがたかった。(最終回は)満塁を作ろうと言っていた。満塁を作って、一振りで終わろうやと言っていた」
「ベンチに入っていて鳥肌が立った。選手の力です」

▼ 東邦・鈴木理央
「全体の応援で逆転できる雰囲気があった。最後まで諦めない東邦の野球ができた」
ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西