ニュース 2016.08.15. 12:15

決勝点は“打撃妨害” 日南学園が逆転で15年ぶりの甲子園2勝

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【夏の甲子園】大会9日目・第1試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
市和歌山 4 - 6 日南学園
<2回戦 8月15日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会9日目。この日の3試合をもって2回戦が終了し、3回戦進出チームが出揃う。

 第1試合では、9年ぶり出場の日南学園(宮崎)が持ち前の粘り強さを発揮し、市和歌山(和歌山)に6-4で勝利。2001年以来、15年ぶりとなる“甲子園2勝”を掴んだ。

 初戦は初出場の八王子(西東京)を7-1で下した日南学園。この日はエース左腕の森山弦暉(3年)ではなく、右腕の蓑尾陸(3年)を先発させた。

 しかし、立ち上がりに捕まる。初回こそピンチを招きながら無失点で切り抜けるも、2回に連打と犠打で一死二、三塁とすると、セカンドへのゴロを前田尚輝(3年)が後逸。この間に2人が返り、さらに後続にタイムリーも打たれ、一気に3点を失った。

 それでも、3回にミスをした前田の犠飛で1点を返すと、5回は二死二塁から前田がライトオーバーの二塁打を放ち、一塁走者が生還。なおも走者二塁というチャンスで4番の益田海成(3年)がタイムリーツーベースで続き、3-3の同点に追いついた。


 投げては2回途中からリリーフしたエースの森山が好投を披露。相手打線を封じ、チームに流れを引き寄せる。

 そんなエースの好投に打線が応えたのは6回。2本の安打と四球で二死満塁のチャンスを作ると、9番・芳賀憲伸(2年)の打席で捕手のミットがバットに当たる打撃妨害。これで1点を勝ち越すと、さらに前田がこの日3打点目となる押し出しの四球を選んで5-3と突き放した。

 7回に粘る市和歌山に1点を返されるも、9回には二死となってからの連打で1点を追加。最後もエースの森山が走者を許しながらもゼロで締め、日南学園が6-4で逆転勝ちを収めた。


▼ 日南学園・金川豪一郎監督
「森山は落ち着いて投げてくれた。(蓑尾の先発については)緩急が使えるので崩せたらと思ったが、初めての甲子園で力んだところがあったかなと。5~6点の勝負と思っていたので、あとを森山が1点で抑えてくれれば自信はあった。自分たちの野球を貫くことができました」

▼ 日南学園・前田尚輝
「(勝ち越し直後の貴重なタイムリーについて)ミスを取り返す気持ちで打ちました」
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