ニュース 2016.08.15. 17:00

花咲徳栄が16強入り!11安打浴びるも粘った高橋昂也、次戦は作新・今井との投げ合いへ…

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【夏の甲子園】大会9日目・第2試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
花咲徳栄 6 - 3 樟南
<2回戦 8月15日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会9日目。2回戦最終日の第2試合は、花咲徳栄(埼玉)が樟南(鹿児島)を6-3で下した。プロ注目左腕・エースの高橋昂也(3年)を擁する花咲徳栄は、これで2年連続の16強入りとなる。

 埼玉県大会では、37回を投げて52奪三振をマーク。失点ゼロと圧巻の投球を見せた高橋昂。大曲工(秋田)を6-1で下した初戦は、ドクターKの名に恥じない11奪三振を奪ったが、被安打10に与四死球3と快刀乱麻とは言い難い出来であった。


 2試合目となるこの日も、立ち上がりから毎回のように先頭打者をヒットで出塁させる苦しい投球。しかし、キャッチャー野本真康(3年)の2度の牽制アウトにも助けられ、先制点は与えない。

 しかし、初めて先頭打者を打ち取った4回、簡単に2アウトとした後にレフトへのアンラッキーなヒットで走者を出すと、続く打者に左中間を破る二塁打を浴びて走者が生還。先にリードを許してしまう。


 打線も5回までヒットわずか1本と、相手エースの浜屋将太(3年)を前に苦戦を強いられたが、6回に連打で逆転に成功する。

 ラストバッターの野本が死球で出塁すると、犠打と内野ゴロで三塁へ。さらに四球で一、三塁とし、ここで2年生の4番・西川愛也がピッチャーのグラブを弾く内野安打。1点を返して同点に追いつく。

 さらに続く楠本晃希(3年)が低めの球を上手くライト線ギリギリに運ぶと、これが走者一掃の二塁打に。3-1と試合をひっくり返した。

 その後も死球を挟んで7番・西銘築(3年)がセンター前ヒットで続き、さらに1点を追加。一気に3点のリードを奪う。

 7回にも一死二塁のチャンスをつくると、交代したばかりの相手2番手・畠中優大(3年)から2番の高橋哉貴(3年)がタイムリーツーベースを放って5点目。さらに1人倒れた後、西川がこの日3本目となるヒットで1点を加えて6-1と突き放した。


 一方、援護をもらった後もなかなか調子が上がらなかった高橋昂。毎回走者を出し、ノーヒットに抑えたのは5回のみ。9回も先頭をヒットで出塁させると連打と内野ゴロで2点を失う。

 終わってみればヒット11本と3つの四死球を許し、奪った三振は8つ。それでも初戦に続いて要所を締める粘りの投球で、9回3失点の完投。チームに勝利をもたらした。

 勝ち上がった花咲徳栄は、準々決勝進出をかけた3回戦で作新学院(栃木)と対戦することが決定。11日目の第2試合で今大会最速の151キロをマークした今井達也(3年)との投げ合いに期待が高まる。

▼ 花咲徳栄・岩井隆監督
「少しずつ合っていけばと我慢のゲームだった。選手がしつこく、我慢強く攻めてくれたおかげだと思う。(6回の逆転は)いい当たりはなかったが球際の強さ、気持ちで打った。(高橋昂は)同じ打者に打たれるケースがあったが、要所で抑えてくれるのが彼のピッチングなので調子は悪くなかった。」

▼ 花咲徳栄・西川愛也
「(2年生4番は)プレッシャーはない。期待に応えたいと思っている。次戦も僕ららしい野球で食いついて頂点を目指すだけです」
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