ニュース 2016.08.18. 15:11

鳴門の“うずしお打線”沈黙…エースが粘投も援護できず

無断転載禁止
【夏の甲子園】大会12日目・第2試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
明徳義塾 3 - 0 鳴門
<準々決勝 8月18日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会12日目を迎え、この日は準々決勝の4試合が行われる。

 第2試合では、明徳義塾(高知)と鳴門(徳島)の四国勢が4強入りを懸けて対戦。鳴門は、春季四国大会1回戦で惜敗を喫している相手との再戦に挑んだが、0-3で完封負け。準優勝を果たした1950年以来となる準決勝進出はならなかった。


 鳴門はエース左腕・河野竜生(3年)が先発。いきなり先頭打者に三塁打を打たれたが、後続はピシャリと抑えて無失点。上々の滑り出しに見えたが、2回に3本のヒットで1点を失い、先制を許してしまう。

 3回戦では11得点を挙げ、強打の盛岡大付(岩手)に打ち勝った“うずしお打線”も、この日は相手先発・中野恭聖(3年)の前に沈黙。3回までヒット1本に抑えられ、攻撃の糸口をつかめず、逆に追加点を許してしまう。

 4回、3本のヒットで1点を追加され、なおも一死一、二塁のピンチ。ここで打ち取ったショートゴロを日野洸太郎(3年)がファンブルして満塁となると、これで焦りが出たのか、河野は続く打者にストレートの四球を与えて痛恨の押し出し。0-3とされてしまう。

 それでも、後続は併殺に打ち取ってこれ以上の失点は許さず。粘って味方の反撃を待つ。


 鳴門は4回、5回と一死二塁のチャンスをつくるが、あと1本が出ずに走者を返すことができない。

 相手を打ち崩せず、次の1点が命取りになりそうな展開の中、好守がピンチを救う。7回、一死二塁とされるも、佐原雄大(3年)が三盗を阻止。

 その後も連打で一、二塁とされたが、続く打者のライト前への当たりで、矢竹将弥(3年)がホームへの好返球で間一髪アウト。3回戦では先発した矢竹が、さすがの強肩で追加点を阻止した。

 立て続けの好守に乗っていきたい打線だったが、相手の落ちる球に次々とバットは空を切り、5回以降は無安打。8回には死球で走者を出すも、代走の胡桃好伸(2年)が痛恨の盗塁失敗と反撃に持ち込めない。

 河野に代わって8回からマウンドに上がった尾崎海晴(3年)も、走者を出しながらも粘りの投球。2人合わせて13安打を許しながらも5回以降は無失点で踏みとどまったが、打線が3安打止まりと手が出ず完封負け。リベンジは果たせなかった。

 
▼ 鳴門・森脇稔監督
「河野はよく3点でしのいでくれた。打つ方が相手の緩急に対応できなかった。足も使おうとしたが、それも上手くいかなかった。攻撃が上手くいかず、相手バッテリーの術中にはまってしまった」
ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西