ニュース 2016.08.18. 15:50

逆転勝ちの北海が88年ぶりのベスト4!“クラークの仇討ち”果たす

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【夏の甲子園】大会12日目・第3試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
北海 7 - 3 聖光学院
<準々決勝 8月18日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会12日目。今日は準々決勝の4試合が行われ、準決勝に進む4チームが出揃う。

 第3試合では、全国最多37回目の甲子園出場となった北海(南北海道)が登場。戦後最長となる10年連続甲子園出場中の聖光学院(福島)を逆転で下し、北海中時代の1928年以来となる88年ぶりの準決勝進出を果たした。

 
 前日の第4試合を戦い、24時間も空けないままに連戦となった北海は、立ち上がりにエースの大西健斗(3年)がつかまる。

 先頭を味方のエラーで出すと、犠打の後連続で死球を与えて一死満塁の大ピンチ。犠飛で1点を失うと、なおも二死一、二塁からタイムリーと暴投で計3失点。いきなり3点を追いかける展開からのスタートとなる。

 それでも2回、すぐさま打線が反撃。一死一、三塁から大西が自らタイムリーを放って反撃の狼煙を上げると、満塁から菅野伸樹(3年)が押し出しの死球で1点を挙げ、2-3と1点差に迫る。


 大西が2回以降完全に立ち直ると、4回には菅野と佐藤佑樹(3年)の連続タイムリーで逆転。さらに5回にも先頭の川村友斗(3年)が右中間スタンドへの一発を放ち、鈴木大和(2年)のスクイズも決まって2点追加。6-3とリードを広げる。

 走者こそ背負いながらも、再三の好守にも助けられながらゼロを並べていく大西。8回にも1点の援護をもらい、迎えた9回、やや球が浮いてきたところを攻められ、一死満塁と一発同点のピンチを招いてしまう。

 しかし、ここも最後はショートが横っ飛びでゴロをさばき、セカンドからファーストへと渡る併殺で試合終了。バックにも助けられながらの3失点完投で逃げ切り勝ちを収めた。

 3回戦突破後には、「(聖光学院に敗れた)クラークさんの分まで...」と語っていた平川敦監督。見事に有言実行で同じ北海道代表の仇討ちを成し遂げ、88年ぶりの4強進出を果たした。


▼ 北海・平川敦監督
「88年ぶりですか...非常に嬉しいです。立ち上がりのいきなりの3点はあったが、すぐに大西が打って取り返したところで行けるぞという気になった。ベンチも落ち着いていた。その後大西もよく立ち直って、尻上がりに彼らしい投球をしてくれた。エラーも3つありましたが、みんなでよく守りましたね。(次は秀岳館)まずは自分たちの野球をすること」

▼ 北海・大西健斗
「(88年ぶりのベスト4ですが)27年ぶりに地区大会で初戦敗退した自分たちの代なので、甲子園ではやり返したい。(次は秀岳館)相手よりも自分たちの野球を」
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