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リーグVを支えた広島の生え抜き力 その下地は由宇にあった?

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今季大ブレイクを果たした広島の鈴木誠也(C)KYODO NEWS IMAGES

10日の巨人戦スタメンは7人が生え抜き


 広島が10日、東京ドームで行われた2位巨人に勝利し、25年ぶり7度目のリーグ優勝を達成した。

【10日巨人戦の広島のスタメン】
1(遊)田中広輔
2(二)菊池涼介
3(中)丸佳浩
4(一)新井貴浩
5(右)鈴木誠也
6(左)松山竜平
7(三)安部友裕
8(捕)石原慶幸
9(投)黒田博樹

 10日の広島のスタメンを見ると、9人中7人が生え抜きの選手。「4番・一塁」で先発出場した新井貴浩と、先発した黒田博樹は一時他球団へ移籍したが、広島でプロ入りした選手だ。10日の試合にスタメン出場した全員が、広島でプロ入りした選手ということになる。


鈴木は1年目に強化指定選手として二軍戦に出場


 スタメン出場した多くの選手が二軍の由宇で腕を磨いた。今季6月17日と18日のオリックス戦で2試合連続サヨナラ本塁打を放つなど、“神ってる”でお馴染みの4年目・鈴木誠也がその一人。

 鈴木は今から4年前の12年ドラフト2位でプロ入り。1年目は、「次世代の中心選手を育成するということで、強化選手として力を入れています」(内田順三当時二軍監督)という理由から、高卒1年目から積極的に二軍戦に出場した。森笠繁二軍打撃コーチは「高校卒業1年目で二軍とはいえ、プロの球を打つのは難しい。その中で、ある程度結果を残し、ケガをしないのは凄い」と大絶賛していた。

 強化指定選手として1年目から二軍戦に出場機会を多く与えられていた鈴木だが、二軍戦後には大野練習場で打撃練習を行うなど、自主練習を行っていたのは印象的。

 また、シーズン終盤の9月には、高卒ルーキーでは東出輝裕以来、14年ぶりに一軍デビューを果たし、9月16日の巨人戦でプロ初安打をマークしたが、この年に記録した安打はこの1本だけ。当時鈴木は「二軍では打ち損じても甘い球が来るが、一軍では打ち損じた次に甘い球は来ない。二軍で打てても、一軍で打てていないので満足していない」と成績に納得せず、常に高い向上心を持っていた。1年目に二軍戦で93試合に出場し、2年目以降は一軍での出場機会を増やしていき、今季の大ブレイクに繋げた。


二軍で活躍するも一軍に定着できなかった安部


 10日の巨人戦に「7番・三塁」でスタメン出場した安部友裕は、長い期間由宇で汗を流した選手だ。安部は11年にウエスタン・リーグ最多安打、盗塁王のタイトルを獲得し、12年には一軍で53試合に出場。翌13年は開幕一軍を掴み、75試合に出場したが、守備に難があり一軍に定着できず。当時安部は「弱さが出たシーズンだったと思います」と振り返った。

 14年は同学年の田中広輔が加入したこともあり、内野だけでなく外野にも挑戦。だが、一軍出場数はわずかに3試合。同年、二軍では打率.308、26盗塁を記録し、2度目の盗塁王に輝く。一軍では丸佳浩、菊池涼介、田中といった同学年の野手が活躍し、悔しい日々を過ごした安部だが二軍で努力を続けた。

 そしてプロ9年目の今季、ここまで自己最多の103試合に出場し、打率.291、6本塁打、31打点とレギュラーに近い存在にまで成長。長年二軍で汗を流した成果が実ったシーズンとなった。

 また敗れた巨人のベンチには、1年目に強化指定選手として鈴木を積極的に起用した当時二軍監督を務めた内田順三現巨人打撃コーチがいた。現在広島で活躍する鈴木、安部をはじめ、下水流昂、磯村嘉孝、中崎翔太、戸田隆矢といった若手は内田打撃コーチが広島の二軍監督時代に起用した選手たちだ。

 リーグ優勝には様々な要因があるが、その1つに由宇で育った選手たちの成長も大きかったことを忘れてはならないだろう。

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