好成績を残した2人
山田哲人(ヤクルト)か…。菊池涼介(広島)か…。
侍ジャパンでもセカンドのレギュラーポジションを争うことが予想される2人だが、どちらが今季の“ベストナイン”を受賞するかも興味深い所だ。
【山田と菊池の今季成績】
133試 率.304(481-146) 本38 点102 盗30
菊池涼介
141試 率.315(574-181) 本13 点56 盗13
山田と菊池はともに打率3割を超える成績を残した。山田はリーグ2位の38本塁打、102打点を記録し、30盗塁は2年連続でタイトルを獲得。さらには、日本プロ野球史上これまでに誰もやったことがなかった2年連続“トリプルスリー”を達成と、かなりインパクトを残す活躍を見せた。
一方の菊池は2番打者を打っていることもあり、本塁打(13)と打点(56)は山田に比べると劣る。それでも、安打数はリーグトップの181を記録し、自身初となる最多安打のタイトルを獲得した。山田とタイプは違うが、成績だけでは劣っていない。
14年以降はどうだった?
山田がレギュラーに定着した14年以降の2年間は、いずれも山田がベストナインを受賞している。
<2014年>
山田哲人
143試 率.324(596-193) 本29 点89 盗15
菊池涼介
144試 率.325(579-188) 本11 点58 盗23
<2015年>
山田哲人
143試 率.329(557-183) 本38 点100 盗34
菊池涼介
143試 率.254(562-143) 本8 点32 盗19
14年も今季のように山田、菊池ともにハイレベルな成績を残した。山田が日本人の右打者ではシーズン新記録となる193安打を記録し、29本塁打、89打点と“恐怖の1番打者”として活躍。
菊池も打率リーグ2位の.325、188安打を放った。この年は本塁打と打点は山田に負けたが、盗塁数は山田を上回る23盗塁をマーク。それでも、14年は山田が得票数162票、菊池が得票数97票と山田が圧倒した。
ベストナインは新聞、通信、放送各社に所属し5年以上のプロ野球を担当している者となっている。山田と菊池のどちらにベストナインの票が多く集まるか注目だ。