いよいよ22日、広島と日本ハムの日本シリーズがマツダスタジアムで開幕する。日本一の栄冠を掴むためにも、両球団ともに第1戦に勝利し勢いに乗りたいところだろう。これまで66度日本シリーズが開催されているが、第1戦に勝利したチームが日本一となったケースは41度。昨季ヤクルトと対戦したソフトバンクも第1戦を勝利すると、第3戦に敗れたが、4勝1敗で日本シリーズ連覇を達成した。

　21日に放送された『報道ステーション』（テレビ朝日系）に出演した広島のOB・前田智徳氏、日本ハムのOB・稲葉篤紀氏ともに、日本シリーズのポイントに第1戦を挙げている。

　その理由について広島のOB・前田氏は「（第1戦に予告先発となっている）ジョンソン投手の安定感と信頼度は抜群。この投手で落とすと、このシリーズを左右する。大事な初戦だと思います」と話せば、日本ハムのOB・稲葉氏は「大谷投手はシーズン終盤から負けられない試合を勝ってきている。負けるとチームの影響が大きい。今回に限っては第1戦が大事じゃないかなと思います」と分析。

　また、同日に放送された『NEWS ZERO』（日本テレビ系）に出演した山本昌氏も「（第1戦の）初回を制するものは日本シリーズを制す」と解説するなど、初戦を制したチームが勢いになることは間違いがなさそうだ。

　一方、第1戦を落としながらも日本一に輝いたのは過去に23度だけ。初戦を制したチームが圧倒的有利だということがわかる。ただ、この10年間に限ると、日本一となった06年の日本ハム、07年の中日、11年のソフトバンク、13年の楽天、14年のソフトバンクは、いずれも初戦に敗れた。

　今年は第1戦が勝利したチームが日本一となるのか…。それとも、第1戦で敗れたチームが巻き返して日本一の栄冠を掴むのか…。注目の日本シリーズ第1戦はマツダスタジアムで18時30分プレイボール予定だ。