元オリックスのカラバイヨが二冠王
プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグにはNPBでプレーしたことのある選手が、多く在籍している。NPBの経験がある選手たちは今季、BCリーグでどのような成績を残したのだろうか。
昨季オリックスで12本塁打をマークするもオフに自由契約となったカラバイヨは、今季から選手兼任コーチとして、古巣の群馬ダイヤモンドペガサスでプレーした。14年にBCリーグ史上初となる30本塁打を記録するなど、打率.396、33本塁打、87打点の成績を残し三冠王を獲得したことのある男は、群馬に復帰した今季、打率.345、20本塁打、60打点と大暴れ。本塁打と打点の二冠王に輝いた。
日本人選手では、元ロッテの角晃多(武蔵)がリーグ5位の打率.340をマークし、かつてヤクルトの育成選手だった貴規も打率.313、7本塁打、46打点の活躍を見せた。ヤクルトやメジャーで活躍した岩村明憲(福島)は選手兼監督を務めていることも関係しているのか、今季の出場は3試合のみだった。
【BCでプレーした主なNPB出身の野手】
カラバイヨ(元オリックス / 群馬)
成績:71試 率.345 本20 点60
ボウカー(元巨人 / 福島)
成績:71試 率.322 本11 点50
貴規(元ヤクルト / 福島)
成績:71試 率.313 本7 点46
岩村明憲(元ヤクルト / 福島)
成績:3試 率.000 本0 点1
角晃多(元ロッテ / 武蔵)
成績:67試 率.340 本4 点41
元ヤクルトの江村が9勝
投手はというと、昨季までヤクルトでプレーし今季から福島に所属する江村将也は9勝6敗、防御率2.87、奪三振はリーグ3位の105を記録した。一方で制球を乱すケースも多く、防御率2点台の投手の中では最も多い53四球だった。
今季から江村と同じ福島でプレーした元阪神の加藤康介は、33試合に登板して、防御率1.91と安定した投球を披露。DeNAやメジャーで活躍した大家友和も、7勝4敗、防御率2.82の成績を残した。
元DeNAの伊藤拓郎は、群馬1年目の昨季は29試合に登板して防御率4.81と精彩を欠いたが、今季は8勝2敗、防御率はリーグ3位の2.48をマークした。
【BCでプレーした主なNPB出身の投手】
江村将也(元ヤクルト / 福島)
成績:22試 9勝6敗 防2.87
大家友和(元DeNA / 福島)
成績:16試 7勝4敗 防2.82
伊藤拓郎(元DeNA / 群馬)
成績:16試 8勝2敗 防2.48
加藤康介(元阪神 / 福島)
成績:33試 1勝0敗 防1.91
多田野数人(元日本ハム / 石川)
成績:14試 4勝4敗 防4.26