薄氷の勝利に「色々ありすぎて...」
来春の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪回を目指す侍ジャパンは12日、東京ドームでオランダと対戦。延長10回タイブレークの末、9-8で勝利を収めた。
4時間を超えるシーソーゲームを制した侍ジャパン。指揮官は「きょうは色々ありすぎてよく覚えてないです」と困惑気味に笑った。
大谷の本塁打から始まり、6得点を奪った5回裏の攻撃については「翔平のホームランから流れが変わった。二死から秋山がライト前に運んだのが大きかった」と振り返っている。
この強化試合の前から、WBC本番では大谷の起用について「投手中心でいく」と話していた小久保監督。しかし、2試合連続で“打者大谷”が大活躍していることについて記者から「嬉しいことだと思いますが、大谷の起用がまた悩ましくなりますね」と振られると、「そうですね」と頷き、「日程は決まっているので、その中で負担がかからない起用をこれから考えます」と話した。
試合は2点リードの9回にまさかの逆転を許すと、最後は相手の失策に助けられての延長戦へ。それでも指揮官は、「タイブレークを経験できたことはプラスになった」と前向きに語る。
その10回には、練習で試していた「ブルドッグ」と呼ばれるバントシフトも実戦で試すことが出来、最終的には二死満塁までもつれるも、岡田の力投でなんとか無失点。仕事をこなした左腕に対しては「ナイスピッチング」と称賛の声を送った。
「侍ジャパン強化試合」も残り1試合...。あすの最終戦は、来春のWBC本番へ弾みとなる試合を期待したい。