ニュース 2016.11.13. 07:45

WBC・侍ジャパンにタイトルホルダーが落選したケースは?

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侍ジャパンの小久保裕紀監督
 来年3月に開催される第4回ワールドベースボールクラシック(WBC)に向けて、侍ジャパンは10日からメキシコ、オランダと強化試合を行っている。

 強化試合の代表メンバーを見ると代表常連の嶋基宏(楽天)、坂本勇人(巨人)、中田翔(日本ハム)などが選出され、最優秀防御率の石川歩(ロッテ)、最優秀中継ぎの宮西尚生(日本ハム)といったタイトルホルダーが初代表となった。

 一方で、今回の強化試合では首位打者と最多安打の角中勝也(ロッテ)、最多セーブの沢村拓一(巨人)、最多奪三振の則本昂大(楽天)などのタイトルホルダーが代表から外れている。

 過去3大会、前年にタイトルを獲得しながら、代表に選ばれなかった選手はどのくらいいるのだろうか。

【第1回大会】
打点王:今岡誠
盗塁王:赤星憲広
最多勝:下柳剛
最優秀中継ぎ:菊地原毅
最多セーブ:岩瀬仁紀、小林雅英

【第2回大会】
本塁打王:中村剛也
最多安打:栗山巧
盗塁王:福地寿樹
最優秀防御率:石川雅規
最優秀中継ぎ:久保田智之、川崎雄介
最多セーブ:加藤大輔

【第3回大会】
本塁打王:中村剛也
盗塁王:大島洋平、聖沢諒
最優秀中継ぎ:増井浩俊
最多セーブ:岩瀬仁紀、武田久

 投手陣は過去3回とも中継ぎ、抑えのタイトルを獲得者が代表から外れている。岩瀬仁紀(中日)は第1回WBC前年の05年に日本新記録となるシーズン46セーブを挙げれば、12年も33セーブをマーク。05年から13年にかけて9年連続で30セーブを挙げた日本を代表する守護神は、五輪に2度(04年・08年)出場しているが、意外にもWBCには縁がない。

 WBCでは球数制限が導入されていることもあり、先発投手が多く選出される傾向にある。リリーフの枠が少なくなることで、藤川球児、山口鉄也といったストレートを武器にねじ伏せるタイプが選ばれていた。

 一方野手は、首位打者、本塁打王、打点王、打撃三部門のタイトルを獲得した選手が順当に選出されているが、盗塁王に輝いた選手は代表から外れたケースが多い。その中でも、赤星憲広、福地寿樹、大島洋平、聖沢諒といった外野手の盗塁王は、いずれも代表から外れた。特に当時の外野手はイチロー、青木宣親など俊足巧打のタイプがいたため、打てる外野手が選ばれていた。

 今回の強化試合では角中、沢村といったタイトルホルダーがメンバー落ちとなったが、本大会では選出されるか注目だ。
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