進撃のマジェスティック社
みなさんの中に、プロ野球各球団の「ユニフォームサプライヤー」を注視しているという方はいらっしゃるだろうか。
23日、ファン感謝イベントを開催したロッテとオリックスは、その場で来シーズンの新ユニフォームに関する情報を発表。ロッテはマジェスティック社と、オリックスはデサント社と新たにオフィシャルサプライヤー契約を結んだことを発表した。
実は近年、入れ替わりが激しくなってきている「ユニフォームサプライヤー」。中でも勢いを見せているのが新たにロッテと契約を締結したマジェスティック社である。
この2年で一躍トップシェアに!
マジェスティック・アスレティックは、アメリカのペンシルベニア州に本社を置く大手スポーツ衣料品メーカー。MLBのオフィシャルユニフォーム・サプライヤーとして全30球団のユニフォームを独占で手がけていることでも知られている。
日本では2014年シーズンから楽天と契約を結ぶと、2016年にはソフトバンク、西武、ヤクルトと勢力を拡大。来季から新たにロッテと契約を結ぶことになり、これでNPBでもユニフォームの“最大派閥”となった。
2年で4球団を取り込み、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで日本球界を席巻しているマジェスティック社。今後の動きからも目が離せない。
今後の展開は...?
ここで、プロ野球12球団のユニフォームサプライヤーについておさらいしておこう。現時点での各球団の状況は以下の通り。(※2016年11月23日現在)
【12球団のユニフォームサプライヤー】
▼ マジェスティック
ソフトバンク
ロッテ
西武
楽天
ヤクルト
▼ デサント
オリックス
広島(ビジター)
DeNA
▼ ミズノ
日本ハム
広島(ホーム)
阪神
▼ アンダーアーマー
巨人
▼ アシックス
中日
マジェスティック社に次ぐのがデサント社とミズノ社。広島に関してはホームがミズノ、ビジターはデサントという形に分かれているのもおもしろい。
巨人は2015年シーズンよりアンダーアーマー社と契約。5年50億円とも言われる大型契約で、3年目を迎える来季はビジターユニフォームの色がグレーに変更されることが決まった。
また、中日は2012年からアシックスと契約。球団のオフィシャル・パートナーとしてチームを支えている。
ユニフォームをはじめ、関連グッズなどにも関わってくるため、ファンの皆さんにとっても他人事ではない「ユニフォームサプライヤー」。マジェスティック社の躍進は今後も続くのか、はたまた新たなメーカーが出てくるのか...。各チームの“戦闘服”を巡る争いから、今後も目が離せない。