5位・中島と7位・谷元は同期入団
日本シリーズを戦った日本ハムと広島から、1億円プレーヤーが続々と誕生している。
日本ハムでは打率.314をマークしベストナインにも選出された6年目の西川遥輝が、3800万円アップの1億円でサイン。不動の遊撃手として全試合出場を果たした8年目の中島卓也も、2000万円アップで1億円に到達した。
投手陣ではチーム最多の58試合に登板し、3勝2敗3セーブ、防御率2.32の成績を残した谷元圭介が、2800万円アップを勝ち取りこちらもジャスト1億円に到達。ちなみに中島と谷元は同期入団。2008年のドラフト会議で、中島は福岡工高から5位、谷元は社会人・バイタルネットから7位と、互いに下位指名から“億プレーヤー”へと成り上がった。
ドラ6・新井は大台復帰、ドラ7・角中も大幅アップ濃厚
セ・リーグMVPに輝いた広島の新井貴浩も、3年ぶりに1億円プレーヤーへ返り咲いた。駒沢大からドラフト6位で入団した新井は、05年に本塁打王を獲得するなど叩き上げの4番打者へ成長。9年目の07年に1億2300万円で初の大台到達を果たしたが、翌08年からはFA権を行使し、7シーズン阪神でプレーした。
しかし14年終了後、阪神から野球協約で定められた減額制限(1億円以上は40%)を超えるダウン提示を受け、自ら自由契約を申し入れた。90%ダウンの年俸2000万円での古巣復帰となったが、復帰元年から活躍し4000万円アップの年俸6000万円まで回復。打率.300、19本塁打、101打点の好成績でチームを優勝へ導いた今季は、5000万円アップの1億1000万円でサインした。
広島ではゴールデン・グラブ賞、ベストナインのW受賞を果たした正捕手・石原慶幸も、ドラフト4位入団から年俸1億2000万円まで登り詰めた。今季は先発で活躍し、2億2000万円(2年契約の2年目)でサインした日本ハムの増井浩俊は2009年の5位指名と、両球団ともドラフト下位指名選手の躍進が目立つ。
その他、パ・リーグの首位打者と最多安打のタイトルを獲得した角中勝也(ロッテ)も、今後の更改で8000万円からの大幅アップが見込まれている。こちらも独立リーグ四国・高知を経て、ドラフト7位で入団した苦労人。彼らの活躍は多くのプレーヤーに勇気を与えるはずだ。(金額はいずれも推定)