2016アジアウインターベースボールリーグ
NPBウエスタン選抜　13 － 10　中華台北トレーニングチーム
＜12月17日　台中インターコンチネンタル野球場＞

　台湾で開催中の「2016アジアウインターベースボールリーグ（AWB）」。17日は優勝決定戦進出をかけたプレーオフが行われ、NPBウエスタン選抜が中華台北トレーニングチームを下し、優勝決定戦進出を決めた。

　レギュラーシーズンは16試合で14勝2敗。勝率.875と圧倒的な強さを見せつけたウエスタン選抜。驚異のチーム打率.302を記録した強力打線がこの日も先制パンチを浴びせる。

　初回、二死から横田慎太郎（阪神）と吉田正尚（オリックス）の死球でチャンスを作ると、5番の近藤弘基（中日）がレフトスタンドへの3ラン。幸先よく3点を先制した。

　ところが2回、先発の島袋洋奨（ソフトバンク）が崩れる。味方の失策で先頭を出すと、その後も守備の乱れが絡む苦しい投球を強いられ、この回だけで一挙6安打を浴びて7失点。3回にも2点を失い、計9失点で早々にKOとなった。

　序盤から6点を追いかける展開となったが、ウエスタン選抜は諦めなかった。直後の3回裏に石岡諒太（中日）のタイムリーと幸山一大（ソフトバンク）の2点タイムリーですぐさま3点を返すと、5回にも1点を挙げ、1点を失った直後の7回にも1点。8－10と2点差まで追い上げ、8回裏を迎える。

　8回、先頭の曽根海成（ソフトバンク）が安打で出ると、一死から横田の安打でチャンス拡大。一発逆転の場面を作ると、吉田の打球は右中間スタンドへ。リーグ戦の三冠王が最高の結果を出し、11－10と逆転に成功した。

　なおも動揺を隠せない相手を攻め、幸山一大（ソフトバンク）がレフトフェンス直撃のランニング本塁打。この回一気に5点を挙げ、13－10とリードを広げた。

　9回は石崎剛（阪神）が締め、そのまま13－10で勝利。序盤の大量失点をはね退け、奇跡の逆転勝利を挙げたウエスタン選抜が優勝決定戦へと駒を進めた。

　優勝決定戦はあす、イースタン選抜との“NPB対決”で頂点が決まる。

試合結果

台｜０７２ ０００ １００｜10
ウ｜３０３ ０１０ １５Ｘ｜13
＜投手＞
島袋洋奨（ソ）　2.1回 11安打 1四球 1奪三振 9失点（自責2）
青山大紀（オ）　4.2回 5安打 無四球 4奪三振 1失点（自責0）
青柳晃洋（神）　1回 1安打 1四球 無失点
石崎　剛（神）　1回 無安打 1四球 2奪三振 無失点

＜スタメン＞
1.（二）曽根海成　　[ソフトバンク]
2.（三）大城滉二　　[オリックス]
3.（中）横田慎太郎　[阪神]
4.（左）吉田正尚　　[オリックス]
5.（右）近藤弘基　　[中日]
6.（一）石岡諒太　　[中日]
7.（指）幸山一大　　[ソフトバンク]
8.（遊）宗　佑磨　　[オリックス]
9.（捕）坂本誠志郎　[阪神]
P.島袋洋奨　[ソフトバンク]