コラム

高知と契約のラミレスも!今年は大混戦、米殿堂入り候補・注目の6人

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 「米国野球殿堂入り選手」の発表時期が近づいてきた。今年は今月18日(現地時間)に発表されるが、昨年選出されたケン・グリフィー・ジュニアのような絶対的な存在はおらず混戦が予想されている。

 殿堂入りには、全米野球記者協会に10年以上在籍する記者による投票で、75%以上の得票が必要だ。昨年の投票で70%前後の票を得た3氏、そして今年新たに資格を取得した3氏の合計6氏について、今年選出される確率を独断で算出してみた。

▼ ジェフ・バグウェル
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1991~2005年
通算成績 打率.297 2314安打 449本塁打 1529打点

 昨年の得票率は71.6%。今年で資格7年目を迎えた元アストロズの長距離砲。1994年から2003年の10年間で実に9度の30本塁打超えを記録した。ともに何年にわたりアストロズを引っ張ったクレイグ・ビジオが2年前に殿堂入りを果たしており、念願かなうだろうか。(今年の殿堂入り確率=85%)


▼ ティム・レインズ
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1979~2002年
通算成績 打率.294 2605安打 170本塁打 980打点 808盗塁

 昨年の得票率は69.8%。今年が資格10年目で最後のチャンスということになる。1981年から4年連続で盗塁王に輝くなど、その快足は相手チームにおそれられた。キャリアの全盛期をモントリオール・エクスポズで過ごし、ポストシーズンとはあまり縁がなかったこともこれまで得票が伸びなかった要因だ。10年目でようやく殿堂入りを果たせるだろうか。(今年の殿堂入り確率=80%)


▼ トレバー・ホフマン

1993~2010年
通算成績 61勝75敗601セーブ 防御率2.87

 昨年の得票率は67.3%。今年が資格2年目の絶対的リリーバー。601セーブという数字だけ見れば、一発殿堂入りを果たしてもおかしくなかったが、セーブに対する評価が定まっていないこともあり、昨年は惜しくも選出を逃した。ホフマンの今後の得票率がクローザーの殿堂入りへの目安となっていくだろう。(今年の殿堂入り確率=50%)


▼ イバン・ロドリゲス

1991~2011年
通算成績 打率.296 2844安打 311本塁打 1332打点 127盗塁

 資格1年目ながら選出の期待が高い元捕手。19歳で正捕手に定着すると、オールスター選出14回、ゴールドグラブ受賞は13回にも上った。その守備だけでなく、打撃面でもチームに貢献。マーリンズ時代の2003年には若いチームをまとめあげ、世界一に導いている。同時期に活躍した同じ捕手のマイク・ピアザが資格1年目に得票率57.8%で選出されなかったこともあり、ロドリゲスも一発殿堂入りは厳しいかもしれない(ピアザは4年目で殿堂入り)。(今年の殿堂入り確率=40%)


▼ マニー・ラミレス

1993~2011年
通算成績 打率.312 2574安打 555本塁打 1831打点

 今年が資格1年目。通算500本塁打以上を記録した27人のうちの一人。引退した500本塁打達成者は薬物疑惑の4人を除き全員が殿堂入りを果たしている。ただしラミレス自身も薬物規定違反で出場停止処分を受けたことがあり、1年目は様子見の記者が多くなるのではないだろうか。(今年の殿堂入り確率=20%)


▼ ブラディミール・ゲレーロ

1996~2011年
通算成績 打率.318 2590安打 449本塁打 1496打点 181盗塁

 資格1年目。通算500本塁打の壁は破れなかったが、ラミレスに比べると走塁と守備の面でもチームへの貢献度が高かった。特にその強肩はメジャー史上最高ともいわれた。9試合の出場に終わった1年目の1996年を除けば、15シーズンで13度の3割超えを果たし、残り2年も.295と.290という安定ぶりだった。(今年の殿堂入り確率=20%)

 以上有力候補とみられる6人を取り上げたが、他にも薬物疑惑のため、これまで票が伸びていないバリー・ボンズ(5年目)やロジャー・クレメンス(5年目)らの得票率にも注目が集まる。


文=八木遊(やぎ・ゆう)
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