コラム 2015.06.23. 11:10

踏ん張りどころのヤクルトを支えるトレード組

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後半戦最初の先発を託されたヤクルトの新垣渚©BASEBALLKING
新垣渚,

プロ9年目で初本塁打を放った今浪隆博


 北篤、矢貫俊之とのトレードで須永英輝とともに巨人から日本ハムに移籍した矢野謙次。巨人では主に代打の切り札として活躍し、勝負強さや明るいキャラクターでファンから絶大なる支持があった。

 日本ハムに移籍後も、その勝負強さは変わらない。6月12日のDeNA戦、6番指名打者で移籍後初出場を果たすと、サヨナラ勝ちのきっかけをつくる二塁打を含む猛打賞。14日の同カードの6回には逆転3ランを放った。

 その矢野のように派手な活躍をしているわけではないが、ヤクルトにもチームを支えているトレード組がいる。

 昨季途中に増渕竜義とのトレードで日本ハムから移籍してきた今浪隆博は、昨季こそ13試合の出場に止まったが、今季はすでに31試合に出場し打率.276の成績を残している。5月24日の広島戦では福井優也からプロ9年目で初本塁打を放った。

 大引啓次がケガで離脱したあとはスタメンの機会が一気に増え、主に打撃面でチームを支えている。ここに来て腰痛で戦列を離れることになってしまったのは本人にとってもチームにとっても痛手であるが、2011年に記録したシーズン43安打という自己最高記録を更新する可能性は十分にある。

新垣と山中はローテの一角となれるか


 投手陣では、昨季途中に移籍してきた新垣渚が復活の兆しを見せている。

 4月9日の中日戦で先発し、5回2失点ながら2013年8月20日以来597日ぶりの勝利を挙げた。ここまで9試合に登板し2勝5敗、防御率4.50。勝ち星が伸びず、試合の中盤で苦しいピッチングになることもあるが、先発した9試合すべてで5イニング以上を投げ、先発の役割は果たしているといえるだろう。ソフトバンク時代には3年連続で2ケタ勝利を記録するなど、ローテーションの柱として活躍した時期もあったが、近年はケガや不振に悩まされた。持っている能力を考えれば、まだ輝きを放つことはできるはずだ。

 新垣とともにソフトバンクから移籍してきた山中浩史は、牧田和久とのサブマリン対決となった6月12日の西武戦でプロ初勝利を挙げた。高津投手コーチのアドバイスを元に、手首を立てるように変えた投球フォームで、西武打線を6回7安打3失点に抑えた。フォームを変えたことで球速があがり、スライダーのキレにも変化を感じるようになったという。

 ヤクルト投手陣は4月こそ防御率1点台を記録したが、5月以降はケガ人も出てくるなど苦しい状態が続いている。館山昌平の復帰も近そうだが、首脳陣としてはローテーション投手をひとりでも多くしたい。その点では、新垣と山中が先発陣の一員として回ってくれれば心強い。

 チームは30勝36敗1分で最下位ながら、首位巨人とのゲーム差は3.5と大混戦が続いているセ・リーグ。まだ14年ぶりの優勝は手に届く位置にある。まさにチームは踏ん張りどころ。主力に生え抜きが多い中、移籍組がプラスアルファをどれだけチームにもたらすことができるか。今浪、新垣、山中の活躍に今後も注目だ。

文=京都純典(みやこ・すみのり)

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