先週、レッドソックスのデービッド・オルティスがメジャー史上27人目となる通算500本塁打を達成し、その偉業は現地で大きく報じられた。メジャーでは殿堂入りの目安となる数字だけに、注目度も高かったようだ。
メジャーで500本塁打に到達した選手は過去に27人。うち11人が2005年以降に現役を経験しており、オルティスを含めた7人が過去10年間に500号のマイルストーンを放っている。そして早くも「次の500号は誰が打つか?」に話題は移行しており、タイガースのカブレラ(32歳、407本)の達成を確実視する声が多く聞かれる。
レンジャーズのベルトレ(36歳、410本)やヤンキースのテシェイラ(35歳、394本)らの達成は厳しいとの声がある一方、20代の選手ではマーリンズのスタントン(25歳、181本)、エンゼルスのトラウト(23歳、134本)、ナショナルズのハーパー(22歳、95本)らの若き主砲たちに早くも期待が寄せられている。
では日本のプロ野球界はどうか。日本はメジャーに比べ年間の試合数が数十試合少ないこともあり、通算500本塁打達成は至難の業だ。王貞治氏の868本は別格として、これまで達成者はメジャーの3分の1以下となる8人しかいない。
過去10年で記念アーチを放ったのは2005年の清原和博氏のみだ(※松井秀喜氏は日米通算500本塁打を2011年に達成している)。その前は落合博満氏が1996年に達成しており、約10年に1人という頻度である。メジャーでの過去10年で7人達成に比べると、難易度の高さがわかる。
現役選手の通算最多本塁打の上位選手を見ると、引退を表明した中日・小笠原道大(378本)や今季15本塁打の巨人・阿部慎之助(361本)、今季一軍で未出場のソフトバンク・松中信彦(352本)などが並び、その困難さが浮き彫りになる。そんななか、清原氏以来のプロ野球通算500本を狙える位置にいるのが西武の中村剛也だ。現在32歳だが既に通算309本塁打を放っている。仮に来季から年間30本を続ければ39歳を迎えるシーズンに500本到達となる。
参考までに落合、清原、松井3氏の33歳シーズン以降の合計本塁打を比べてみた。プロ入りが遅かった落合氏は13年間で318本を記録した一方、高卒1年目から本塁打を量産した清原氏は9年間で128本、松井氏はメジャー6年間で97本と共に落合氏の3分の1程度に終わった。2人はそれまでの“貯金”を生かした形だったといえる。
中村は今季もパ・リーグの本塁打王争いでトップにつけるなど、衰える気配はなく、ケガさえなければ500本到達の可能性は高い。中村以外で候補となる選手となると日本ハム・中田翔(26歳、135本)、ヤクルト・山田哲人(23歳、67本塁打)、DeNA・筒香嘉智(23歳、61本塁打)らの名前を挙げておきたい。もし数年後に中村が達成できなければ、日本のプロ野球界で500本に到達する選手はしばらく現れないのかもしれない。
メジャーで500本塁打に到達した選手は過去に27人。うち11人が2005年以降に現役を経験しており、オルティスを含めた7人が過去10年間に500号のマイルストーンを放っている。そして早くも「次の500号は誰が打つか?」に話題は移行しており、タイガースのカブレラ(32歳、407本)の達成を確実視する声が多く聞かれる。
レンジャーズのベルトレ(36歳、410本)やヤンキースのテシェイラ(35歳、394本)らの達成は厳しいとの声がある一方、20代の選手ではマーリンズのスタントン(25歳、181本)、エンゼルスのトラウト(23歳、134本)、ナショナルズのハーパー(22歳、95本)らの若き主砲たちに早くも期待が寄せられている。
では日本のプロ野球界はどうか。日本はメジャーに比べ年間の試合数が数十試合少ないこともあり、通算500本塁打達成は至難の業だ。王貞治氏の868本は別格として、これまで達成者はメジャーの3分の1以下となる8人しかいない。
過去10年で記念アーチを放ったのは2005年の清原和博氏のみだ(※松井秀喜氏は日米通算500本塁打を2011年に達成している)。その前は落合博満氏が1996年に達成しており、約10年に1人という頻度である。メジャーでの過去10年で7人達成に比べると、難易度の高さがわかる。
現役選手の通算最多本塁打の上位選手を見ると、引退を表明した中日・小笠原道大(378本)や今季15本塁打の巨人・阿部慎之助(361本)、今季一軍で未出場のソフトバンク・松中信彦(352本)などが並び、その困難さが浮き彫りになる。そんななか、清原氏以来のプロ野球通算500本を狙える位置にいるのが西武の中村剛也だ。現在32歳だが既に通算309本塁打を放っている。仮に来季から年間30本を続ければ39歳を迎えるシーズンに500本到達となる。
参考までに落合、清原、松井3氏の33歳シーズン以降の合計本塁打を比べてみた。プロ入りが遅かった落合氏は13年間で318本を記録した一方、高卒1年目から本塁打を量産した清原氏は9年間で128本、松井氏はメジャー6年間で97本と共に落合氏の3分の1程度に終わった。2人はそれまでの“貯金”を生かした形だったといえる。
中村は今季もパ・リーグの本塁打王争いでトップにつけるなど、衰える気配はなく、ケガさえなければ500本到達の可能性は高い。中村以外で候補となる選手となると日本ハム・中田翔(26歳、135本)、ヤクルト・山田哲人(23歳、67本塁打)、DeNA・筒香嘉智(23歳、61本塁打)らの名前を挙げておきたい。もし数年後に中村が達成できなければ、日本のプロ野球界で500本に到達する選手はしばらく現れないのかもしれない。